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日米担当者に聞く! Xboxインタビュー

2001年04月04日 12時13分更新

文● 月刊アスキー大槻眞美子/小西利明、ASCII24桑本美鈴/中西祥智

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[Q] 「どんなオンラインゲームを予定されていますか?」
[M] 「ひとことでオンラインゲームといっても、ちゃんとスタンドアロンで遊べるのだけれどオマケ的にオンラインでも遊べるというものや、完全にオンラインでなければ遊べない大規模マルチプレイなどがありますが、その両方を準備していく予定です。先日の発表では2002年に提供といっていますが、作るほうは今から作らないと間に合わない。制作期間を1年から1年半とすると、今から企画を立てて今の段階でできること、例えばグラフィックなどを用意しておいて、もっとインフラが見えてきたところでオンライン部分を手掛ける」
[M] 「オンラインゲームではセガさんとも提携しましたが、セガさんはナローバンドの時代からずっとオンラインゲームをずいぶんやられてますので、ノウハウをお持ちだと思います。またマイクロソフト的にいうと、日本の僕のところにはオンライン系のノウハウはそんなにない。一方米国ではGaming Zoneを運営してAge of Enpiresなどをやっていますので、そういう辺りから日本にノウハウを持ってきて、日本でオンラインゲームを立ち上げることを考えています」
[Q] 「Ageのオンライン版みたいなものがXboxでできたらいいですね」
[M] 「最初は、特に米国サイドはオンラインということをひと言も言っていなかったんです。“オンラインはやらない”と言っていたんですよね(笑)。“とにかくスタンドアロンでちゃんと遊べるものをまずは作る”と米国はものすごく言い張っていて。今回日本においてオンラインゲームを立ち上げようと僕らが声を大にして言って、オンラインゲーム系をやることになったのですが、それは本当に日本が先行する形になると思いますよ」
[Q] 「日本側の要望でやることになったと?」
[M] 「というか、日本独自の施策と言ってもいいくらい」
[Q] 「最初から本体にEthernetポートが付いているにも関わらず、米国はオンラインを使う気はなかったんですか?」
[M] 「なかったんですよ(笑)。なぜなんでしょうね。僕ら不思議でしょうがない。彼らにしてみると、パソコンのOSから発生しているところがあるので、パソコンの延長に見られることをやはりすごく嫌がったのではないかと思いますね。あくまでもコンソールゲーム機としてきちんと存在感を出せないとだめだと思ったのではないでしょうか。でも僕らから見ればね、マイクロソフトの強みって、もちろん制作環境やOSというところもありますけれど、ネットワーク的なものがあるということがすごく大きいじゃないですか。その伝家の宝刀を使わないでどうするのという感じですよね」
[M] 「まあ、その辺のところで若干ちぐはぐなところもあるんですが、やっとこのゲームショウのタイミングで日本がやるべきことが見えてきましたので、それに向けてやっていきたいと思っています。米国的に言うと、米国の考えかたやタイトルラインナップで日本も同じように攻められると、当初は考えていたと思うんですよ。それでCESで『Oddworld』みたいなものを発表して叩かれて、米国の親玉も日本のマスコミから結構厳しい意見をいっぱい聞いて、やはりちゃんと日本で立ち上げるためには、日本のスタッフたちが日本のマーケットを見据えてどう切り開いていくかということを尊重しないとだめだということにやっと気付いたのかな(笑)」

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