Accessは、ほかのアプリと比べて劇的に変わったという印象はあまり受けないが、搭載された新機能は強力かつ利用者にとって便利なように改善されている。
データアクセスページデザイナー
データアクセスぺージデザイナーでは、効率的なデザインを作成するための機能が追加された。主な機能としては、Microsoft JetとMicrosoft SQL Server 2000データベースの拡張機能や、オートSUMの改善などとなっている。
|
---|
複数のアイテムを選択し、サイズ変更や間隔、配置などを一括して適用できるようになった。 |
ピボットテーブルとピボットグラフ
テーブルやクエリなどをピボットテーブルやピボットグラフで表示可能となった。ドラッグ&ドロップで、簡単にわかりやすいデータ分析を行なえる。また、作成したピボットテーブルやピボットグラフを「データアクセスページ」として保存すれば、誰でもデータを操作できる。
|
---|
「表示」-「ピボットテーブルビュー」を選択し、列と行、そしてフィルタをテーブルの項目からドラッグ&ドロップで選ぶ。 |
|
---|
そうすることで、簡単にピボットテーブルが表示され、データの分析が行ないやすくなる。 |
フォームやレポートのデータアクセスページ形式保存
|
---|
作成済みのフォームやレポートをデータアクセスページとして保存できるようになり、新しくデータアクセスページを作成する手間が省ける。 |
XMLドキュメントとしてのエクスポート
|
---|
AccessのデータをXML/XSL形式に変換して、Web上にアップできるようになっている。これにより、作成したフォームやレポートをWebブラウザで表示できる(HTML 4.0対応ブラウザのみ)。 |
Access2002ファイル形式のサポート
Office XPのファイル形式はOffice 2000と同様で、Access以外のアプリでは 2002ファイル形式がない。Accessのみ、大規模データベースへのアクセスと処理の高速化を図った新しいファイル形式「Access 2002」をサポートしている。ただし、新規作成時はAccess 2000ファイル形式が適用される。
その他の新機能と機能強化点
- 複数回のアンドゥ、リドゥに対応
- デザインビューの操作を複数回にわたって元に戻したり(アンドゥ)、繰り返したり(リドゥ)できるようになった。
- スペルチェック機能の強化
- Accessのスペルチェック機能が強化され、「オプション」ダイアログボックスに「スペルチェック」タブが追加された。「辞書の言語」で、どの言語の辞書を使うか選択でき、追加先ファイルを選べるようになった。
- サブフォームの改善
- デザインビューでサブフォームの操作がしやすく改善された。さらに、サブフォームを独立したデザインビューウィンドウで開くことも可能となった。