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マイクロソフト、Office XP 日本語版を公開、価格も発表

2001年04月02日 21時30分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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マイクロソフトは、不正コピー防止のための機能“Microsoft Product Activation”(ライセンス認証)を今後リリースする製品に搭載するとしている。日本向け製品では、今回のOffice XPがMicrosoft Product Activationに対応した最初の製品となり、その後リリースされるWindows XPやVisio次期バージョン、Project次期バージョンにも採用されるという。同社は、本人に罪の意識がないいわゆる“カジュアルコピー”を含め不正コピー被害は深刻な問題であり、それを防止するためライセンス認証機能を搭載するとしている。

Officeに搭載されるライセンス認証機能は“Officeライセンス認証ウィザード”。対象製品はパッケージ版、アカデミックパック版およびプレインストール版。プレインストール版は、パソコンメーカー出荷時にはライセンス認証済みだが、バックアップ用メディアから再インストール/リカバリーする際に認証が必要となる。なお、大規模企業向けに一括導入するためのボリュームライセンス(Open LicenseやSelect)には認証機能は搭載せず、複数のパソコンにインストール可能な専用ディスクキットをその企業に提供する。

Officeライセンス認証ウィザードは、基本的には使用許諾契約書に添ったパソコン台数にのみ認証が必要となっており、パッケージ版は購入したユーザーが所有するデスクトップパソコン用とノートパソコン用の2台、プレインストール版は1台までインストール可能。この1台というのは物理的な台数のことで、例えばプレインストール版で、トラブルが起こり再インストールする際はプラス1台としてはカウントされない。

認証方法は、インターネット経由で行なうインターネット認証と、ユーザーが同社カスタマーサービスセンターに電話をして認証してもらう電話認証の2種類が用意されている。インターネット認証は、認証ウィザードで製品を使用する国/地域の入力をすればいいだけだが、このときに住所氏名など個人情報も入力すると、ユーザー登録の代わりになる。電話認証の場合は、画面に表示されたインストールIDを、カスタマーサービスの担当者に電話で伝えると、担当者が確認IDをユーザーに提供、そのIDを入力すれば認証完了となる。

ライセンス認証を受けずにOffice XPを使い続けると、使用51回目に機能制限がかかり、データの閲覧しかできなくなってしまう。この使用回数は、各ツールを利用するごとに1回カウントされ、例えばWordを1回、Excelを1回使うと、計2回となる。

また、トラブル等で同一のパソコンに再インストールする場合は大丈夫だが、パソコンのハードウェア構成を変えると、再度ライセンス認証を求めることがあるという。CPUの変更やメモリーの増設など基本的なスペック変更ならば認証はかからないが、ハードウェア構成がかなり変わったせいで再度認証を求めてきた場合、インターネット認証ができない場合があるという。その際は、電話で担当者に理由を述べれば、その担当者が対応するとしている。このライセンス認証の電話認証は24時間週7日受け付けるという。

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