iPlanet E-コマース・ソリューションズジャパンは2日、メールサーバーソフトウェア『iPlanet Messaging Server 5.0』と“カレンダーサーバー”ソフトウェア『iPlanet Calendar Server 5.0』の受注を、同日より開始すると発表した。出荷は5月下旬の開始を予定している。
iPlanetは米アメリカ・オンライン社(America Online, Inc.)と米サン・マイクロシステムズ社(Sun Microsystems,Inc.)の提携による仮想企業。会社法人として設立されてはいないが、実質的には独立した組織として活動し、Eコマース関連ソフトウェアを製造・販売する。
『iPlanet Messaging Server 5.0』は、サービスプロバイダーや大企業向けのメールサーバーソフトウェア。従来の『Sun Internet Mail Server4.0』と『Netscape Messaging Server 4.15』の機能を統合した製品。エンドユーザーは通常のメールと同じようにアドレス帳などが使え、これまでのウェブメールでは難しかった、メール内に広告やリンクを貼り付けることも可能。同製品を導入したサービスプロバイダーは、さまざまな付加価値をエンドユーザーに提供できる。
主な機能は以下の通り。
- MTA(Message Transfer Agent:メールサーバーのコアエンジン)がファクス、音声や映像など、さまざまなデータに対応
- アクセス制御、メールボックスフィルター、アドレス認証などによる、スパムメールの防止
- LDAPによってネットワーク内の任意の場所から、全サーバーのユーザー情報とアカウント情報の集中的な管理、保管が可能
- 1つのサーバー上で複数のドメインを扱え、それぞれのドメインの担当者に管理者の権限を委譲可能
- LDAP、SMTP、ESMTP、MIME、HTML、IMAP4、POP3、TCP/IPをサポート
『iPlanet Messaging Server 5.0』は大規模ネットワーク向けで、100万単位のメールアカウントも扱えるスケーラビリティーを備えているという。対応OSはSolaris2.6(SPARC版)とSolaris 8(SPARC版)。Windows NT4.0(SP5)とHP-UX 11にも対応予定。価格は、サービスプロバイダー向けの“Service Provider Edition Standard”が1000ユーザーライセンスで49万円から、企業内システム向けの“Corporate Edition”が100ユーザーライセンスで38万5000円からとなっている。
カレンダーサーバーソフト『iPlanet Calendar Server 5.0』の主な機能は以下の通り。
- 『Palm OS』搭載端末や『Microsoft Outlook』などとの間で、データの移動、同期が可能
- グループのスケジュールを並列表示して、一括して確認、管理
- イベントやタスクの検索が可能
- iCalendar、FIP、iMIP、XML、LDAPなどのデータをサポート
『iPlanet Calendar Server 5.0』も『iPlanet Messaging Server 5.0』と同じく、大規模なサービスプロバイダーでも使用可能なスケーラビリティーを備えている。対応OSは、Solaris2.6(SPARC版)、Solaris 8(SPARC版)、Windows NT4.0(SP5)とHP-UX 11。価格は、サービスプロバイダ向けの“Personal Edition”が1000ユーザーライセンスで49万円から、企業内システム向けの“Corporate Edition”が100ユーザーライセンスで53万9000円からとなっている。