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春めくRed Hat Linux

2001年04月02日 21時16分更新

文● テンアートニ 佐藤栄一

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アメリカのIT関連株が下がり、暗いイメージが伝わってきます。日本でも、IT革命から一転してIT不況となるのではないかと心配の向きもあると思います。そのような心配を払拭するニュースが届きました。今回は、エコノミックにお届けします。

Linuxビジネスの中心的存在であるRed Hatの決算と株価が話題となっています。Red Hatの第4四半期決算で、売上高が2700万ドル、純損失が60万ドルと、1株当たりベースで損益がトントンとなるそうです。さらに2002年度の利益目標を上方修正という好調ぶりなのです。投資家は敏感に反応しました。株価が急上昇し、23%Upの1.21ドル高の6.44ドル(3月23日午前)で取り引きされました。他のIT関連が軒並みレイオフを発表して先行き暗い中で、一際明るく目立ちます。

他のLinuxベンダーが振るわない状況でRed Hatが好調なのを見ると、さすがNo1ディストリビューターの貫禄といえます。「LinuxディストリビューションはRed Hat Linuxのみでいい」というアナリストもいるぐらいです。好調の理由としては、サービス事業による収益の好転が指摘されています。やはり、Linuxビジネスの鍵はサービス事業にあるのだと痛感します。

「Linuxの需要は今後も順調に伸びる」というのがアナリストの一致した意見です。また、IBMなど大手メーカーのLinux対応もビジネスユーザーを牽引する大きな力となっています。日本でも、価格競争の激しい機器販売よりも、利益の大きいSIやサポートなどがLinuxビジネスの鍵となるのは必然です。

今回は、非常に硬い内容となりました。最後にホッとする話題を1つ。冬の寒さも緩み、桜の季節となりました。ごみごみした東京ですが、多くの桜の名所があります。花見のメッカといえば上野公園、靖国神社も花見の名所です。千鳥ケ渕は、あまりにも有名です。 さて、秋葉原の守り神、神田明神も桜の名所です。夕方になると、お約束の花見風景が広がります。実は、当社の社長室から見る神田明神は一見の価値があります。

神田明神と桜画像
社長室から見た神田明神と桜

神田明神の屋根が緑で桜とのコントラストが鮮やかです。桜を見ながら、ビジネスLinux談義の花を咲かせませんか。

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