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【東京ゲームショウ2001春 Vol.3】セガ、Xboxに正式参入

2001年03月30日 18時50分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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本日行なわれた東京ゲームショウ2001春の基調講演でビル・ゲイツ氏は、セガがXbox事業に参入を表明し、セガとマイクロソフトが長期的な戦略的パートナーシップを結んだと発表した。

提携について発表するゲイツ氏
セガとマイクロソフトの提携について発表するゲイツ氏

セガは、Xbox対応ゲームソフトとして、オリジナルアクションシューティングゲーム『ガンヴァルキリー』や『ジェット セット ラジオ フューチャー(仮)』、『パンツァードラグーン』の最新作、『セガGT』の最新作など全11タイトルの開発を進めているという。

今回発表されたセガのXbox用タイトルは以下の通り。

  • 『ジェット セット ラジオ フューチャー(仮)』:アクションゲーム(開発会社スマイルビット)
  • 『ガンヴァルキリー』:3Dアクションシューティングゲーム(開発会社スマイルビット)
  • 『パンツァードラグーン』最新作:3Dファンタジーシューティングゲーム(開発会社スマイルビット)
  • 『セガGT』最新作:カーレースゲーム(開発会社ワウエンターテイメント)

上記4タイトル以外に、7タイトルも別途開発中で、セガでは現在計11タイトルの開発を行なっているという。

ゲイツ氏は、「日本では大川会長が偉大なことを達成された。オンラインゲームでいろいろ話し合い、セガの強みをいかにわれわれの事業に組み合わせるか相談してきた。本日セガとマイクロソフトは長期的なパートナーシップを発表する。彼も喜ぶだろう」と真摯な口調で語った。

この提携に貢献したというセガの特別顧問兼共同最高執行責任者の香山哲氏が壇上に登場、説明を行なった。

香山氏
いまやセガの新しい顔、香山特別顧問

香山氏は、「本来この場に立つべきなのは大川。生前からゲイツ氏のところとうちで何かできないかと話していた。ゲームショウを目標として話し合いを続け、いくつかの大きな合意ができたのだが、大川がいないことが残念でならない」とこちらもしんみりとした口調。

「セガはXboxに正式に参入する。計11タイトルの開発に着手しており、セガグループの開発会社3社が取り組んでいる。米国で行なわれるE3で、Xboxの実機で動くタイトルを一部ご覧にいれられるだろう。また、秋のゲームショウにはセガがカムバックするので、たくさんのタイトルをお見せできるだろう」

「オンラインゲームについても提携した。いくつかのアグレッシブな提案をもらっており、前向きに検討することで合意している。まとまり次第、内容を発表できるだろう。先日ファンタシースターオンラインが日本ゲーム大賞をいただき、オンラインゲームについては実力を認めてもらっているが、ブロードバンド向けゲームについてもセガの力を発揮したい。大川の夢をセガの社員が実現し、ワールドワイドに展開したい。セガはこれからもがんばる」と語った。

ゲイツ氏は、「オンラインゲームは重要なテーマ。業界全体の夢でもある。オンラインゲームは目新しいものから今後なくてはならないものになる。例えばデータをダウンロードして新しいゲームに変われるのだ。すばらしい可能性だ」としている。

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