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【特別企画】小平尚典写真展“e-face”ダイジェスト Part5

2001年03月26日 21時09分更新

文● 柴田文彦

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日米を股にかけて活躍するフォトジャーナリスト、小平尚典氏の写真展“e-face”が、3月28日(水)から4月3日(火)までの1週間、東京銀座6丁目にある『コダックフォトサロン』で開催される。これは、今で言う“IT革命”を担った先導者達を、小平氏が14年間に渡って追い続けた記録の一部だ。

今回は小平氏から特別に許可を得て、同写真展に出品する作品の抜粋を、ここに公開することができるようになった。ここでは写真展にも登場する「先導者」の中から特に名前の知られた16名を選び、各人のプロフィールや撮影時のエピソードも含めて、毎日少しずつ掲載していくことにする。

写真展ではここで紹介した人々も含めて、総勢30名ほどの写真が展示される予定である。この写真展は入場無料なので、興味を持った方は開催期間中に是非会場に足を運んで、迫力ある「生」の写真を観賞していただきたい。また同じタイトルで、DVD-ROM写真集も発売される。

■Lawrence J. Ellison

[Oracle社会長]
Lawrence J. Ellison[Oracle社会長]

Oracleを創業するまでのEllisonは、不運の連続のような人生を歩んでいた。しかし、勤めていた会社から首を切られ、その次にプログラマーとして勤めたアンペックス社の上司とオラクルを設立してから、彼の人生は一変する。独自に開発したデータベースをCIAに売り込むことに成功し、空軍からも新しいデータベースを受注した。Oracleはわずか5年で目覚ましい成長を遂げ、気付けば世界第2位のソフトウェア会社に躍進した。


2000年、ラスベガスで撮影。Microsoftは敵だという雰囲気が、ファインダー越しにも伝わってきた。



■Timothy Leary

[カルトサイエンティスト]
Timothy Leary[カルトサイエンティスト]

1960年代には、ヒッピーの父として、あるいはLSDやサイケデリック・ドラッグ使用の提唱者として、世界中に悪名をとどろかしていた。しかしもともと考えていたのは、心の革命、そしてテクノロジーによる人間の新しいレベルへの解放だった。そしてPCカルチャーに、その実現性を見出す。Learyによれば、自分が所属する社会の価値観に固まっていた人間が、パソコンを通じてその呪縛から解放される。そしてパソコンは自分の脳をデザインし、内なる「宇宙」と対話することを可能にするのだ。

1993年、ビバリーヒルズの自宅で撮影。会いに行くときはいつもINGLNOOKのワインの大瓶とメンソールのマルボロをお土産に持っていった。


今回の“ダイジェスト Part5”では16人しか紹介できなかったが、写真展や写真集では、名前はよく知られているのに写真では紹介されたことがない「先導者」も多数紹介されている。ぜひ、ご覧いただきたい。



[コダックフォトサロン]

〒104-0061 東京都中央区銀座 6-11-4 ニックス銀座ビル2F
TEL.03-3572-4411

[DVD写真集情報]

タイトル: 「e-face」IT革命の先導者たち   シリコンロードからシリコンウェイへ
発売元: Medeall(メディオール) 新宿区西新宿 1-24-1 エスティク情報ビル 27階
TEL: 03-5326-7443
FAX: 03-3346-7763
直接の申し込みかインターネットで販売
http://www.mediall-jp.com/
発売日: 4月末 (3/28~4/3の写真展でも予約を受け付ける)

小平尚典(こひらなおのり)氏プロフィール

小平尚典氏近影
フォト ジャーナリスト。1954年北九州市小倉北区生まれ。ロサンゼルス在住。日本写真家協会会員、米国外国特派員協会会員。日本大学芸術学部写真学科を卒業後渡英し、帰国後エディトリアルカメラマンとして活動。1980年写真誌『FOCUS』の創刊に参加し、1985年8月のJAL123便墜落事故の写真集『4/524』、IT革命のキーマン達を取り上げた『シリコンロード』、米大リーガーとして日米の野球界に旋風を巻き起こした野茂投手を描いた『THIS IS NOMO』など、多岐に渡って活動している。1999年、英BBCが選んだ“世界の20世紀を代表する写真家”の1人に選ばれる。


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