トミー
ミニカーのように小さいクルマが勢いよく走行する「BitRacer」。 |
「ディズニー」や「ポケモン」「ゾイド」「プラレール」などの定番を押さえたトミーでは、2月より新発売となった「BitRacer」が注目だ。
シンプルなラジコンカーの「BitChare」。タバコの箱と比べると大きさがよくわかる。 |
これは全長わずか6cmという超小型のレーシングカーで、付属のチャージャーを使って30秒間充電すれば約3分の走行ができる。タミヤ模型の「ミニ四駆」や「ダンガンレーサー」的な商品展開を考えているようだ。車体サイズはひとまわり大きくなる(それでも10cm程度)もののラジコン機能を内蔵した「BitChar-G」などの商品展開もあり、今後も目が離せない。
TAとのセットの「PetitWeb Chatty」。もともとNTT東日本のインターネット専用端末だけあってキッズパソコンとしては高いスペックを持つ。 |
デジタルグッズとしては、TAがセットで販売される(当然ISDN回線必須)など子供向けとは思えないスペックを持つ「PetitWeb Chatty」をはじめ、「ヤフー・デジタルカメラ」「Me:2」などの一連のデジタルカメラシリーズの最新作である携帯電話に接続可能な「Me:3」、切手大のメモリカードを装着すれば音楽再生(モノクロ、数分程度)できる「MicroMusicPlayer」など、ハイテクトイには精力的だ。
丸いタマゴ型のデジタルカメラの「Me:3」。単体で使えてなおかつ携帯電話などにも接続可能。EZwebなどに対応しているようだ。 |
キーホルダとして下げられるメモリオーディオプレーヤの「MicroMusicPlayer」。実は昨年のショーにも参考出品されていたものだが、今年中には発売されるようだ。 |
セガトイズ
セガトイズが押さえたキャラクターは「パワーパフガールズ」。ハイテクトイはラインナップされないが、ぬいぐるみや人形などさまざまなキャラクターグッズが登場間近。 |
ペットロボットとして「プーチ」を押すセガトイズは、先ごろ発表されたばかりの「C-Bot」をメインにアピールするが、やはり人型ロボットというよりも人の形をした“ペットロボット”というイメージはぬぐえない。注目なのは、キッズコンピュータ「ピコ」のインターネットアクセスソフト「ピコタウン」。
ずらりと並んだ「ピコ」はそれぞれPCに接続され、オンラインネットプレイ「ピコタウン」にアクセス中。 |
これはクォータービューの3D表示の中を自分の分身たるキャラクターが動き回り、他人とチャットできるキッズコンピュータのオンラインマルチプレイ環境。ただし、ピコ以外にインターネットアクセス可能なPC(対応OSはWindows 98/Me)が必要となり、ピコはUSB接続の入力デバイスとして利用することになる(2001年7月開始予定)。
液晶部が取り外してPDAになる「METAL NOTE」。どちらかと言えば女の子向けの「ClearNote」シリーズに対してこちらは男の子向け。 |
セガトイズはピコ以外にも「ClearNote2」や「ClearPocket」などのキッズコンピュータのラインナップを持つが、新製品の「METAL NOTE」(9980円)は一見ノートPCのフォルムを採用するが、液晶表示部がパカッとはずれてPDA風になるというシロモノ。普通のPC(もしくはWindows CE機)にも欲しいファンクションだ。
そのほかのメーカーに関しては、こまごまとした製品を並べると書ききれないの、ショウを見て回った感想をもってまとめとしよう。
がんばれおもちゃメーカー
昨年(2000年)のおもちゃショーにも取材したのだが、昨年はAIBOの発売を受けてペットロボットが一大ブームとなり、それなりの自律/応答機能を持つつものから、ほとんど移動/コミュニケーション機能を持たないものまで各種各様の"犬ロボ"のオンパレードとなった。今回は、昨年とまったく同じことを2足歩行ロボットでやっているという印象で、中には真面目に開発されていると感じる製品もあるのだが、ブームに乗っただけというおもちゃがあまりにも数多く見受けられた。
こういった流行で、なにより残念に思えるのは、ペットロボットも2足歩行ロボットも、おもちゃメーカーがきっかけを作ったものではない点だ。子供の心が一番わかるはずのおもちゃ企業から、クルマメーカーやAV機器メーカーをもびっくりさせるくらいのまったく新しい何かを生み出してほしいと思う次第である。
2001東京おもちゃショー
(株)バンダイ
(株)タカラ
(株)トミー
(株)セガトイズ