TVチューナ機能付きMPEG2対応キャプチャカードは、ハードウェアエンコード製品と、ソフトウェアエンコード製品の2種類にはっきりと人気が分かれている。特に、後者は実売価格が1万円前後と購入しやすい価格設定が人気の秘密だ。先週も、台湾メーカーから約1万円のUSBキャプチャユニットが登場したばかりだが、今週もまたまた新製品が各ショップに並んでいる。アルファデータの「AD-TVK52Pro」である。
ハードウェア面を見ると、チップに他のカードにもよく使われているFUSION 878Aを搭載。Philips製のTVチューナが載っている点もごく一般的だ。うれしいのは、店頭ポップやホームページのスペックを見る限り、安価なカードにしてはステレオ/音声多重に対応していること。LenearTech製ビデオ・アンプ、電圧レギュレータが搭載されている。コネクタ部は、コンポジットイン、S-VIDEO端子、LINE-OUT、LINE-IN、RF端子を備える。同梱のソフトウェアは定番の「WinDVR」。タイムシフト再生やiEPGを可能にしているという。
録画解像度は最大640×480ドット(プレビュー表示時は縦表示最大240まで)、ビットレートは最大6Mbpsとなっている。最高画質設定時にはPentiumIII-700MHz以上、Athlonー700MHz以上が必要という点は、ソフトウェアエンコードでは仕方ないところだろう。詳細スペックは以下のアルファデータのページを参照していただきたいが、ここまで見ていて気が付くのは、明らかにカノープスの「WinDVR PCI」対抗製品であるということだ。 異なるのは、WinDVR PCIにはリモコンが同梱されている(AD-TVK52Proは同梱しない)ことだ。対応OSは、Windows 98 SE/2000/Me。店頭価格は、T-ZONE.PC DIY SHOPとTSUKUMO eX.で1万3800円となっている。
【取材協力】