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【BrainShare vol.4】eDirectory上での快適な印刷環境を提供―エプソンのNDPS埋め込み型プリンター

2001年03月23日 01時05分更新

文● UpsideJapan 鹿毛正之

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3月18日からの6日間に渡り、米ユタ州ソルトレイクシティーにおいて、米ノベル社主催の年次カンファレンス“BrainShare 2001”が開催されている。BrainShareの会場には、ノベルの最新技術を紹介する“Technology Lab”というコーナーが設けられており、同社や同社のパートナー企業が製品紹介とデモを行なっている。

デモンストレーション会場
Technology Labでは、ノベルの各製品やパートナー企業の製品がデモされている

製品の出展を行なっているパートナー企業のほとんどは米国企業だが、ネットワーキング・サービセズのコーナーにおいて、エプソンがNovell Printing Solution関連の展示を行なっているのを見ることができた。

エプソンが埋めこみ型NDPS対応プリンターを参考出品

エプソンでは、NDPS(※1)の機能をあらかじめプリンター側に持たせる“Embedded Printing Solution”に対応したネットワークプリンターを参考出品していた。従来のシステムでは、“EpsonNet NDPS Gateway”をネットワークにインストールしたうえでNDPS対応プリンターを接続する必要があったが、NDPSの機能をプリンターにあらかじめ埋め込む(Embedded)ことで、プラグ・トゥ・プリントの環境を提供することができるようになる。

※1 NDPS:ノベルが提唱しているネットワーキング・プリンティングの規格。主なコンポーネントとしては、プリンターのエージェント(代理)としてプリントキューやプリンターサーバーなどを統合する“プリンタエージェント”、プリンタエージェントをディレクトリー上で動作させるためのプラットフォームとなる“NDPSマネージャ”、プリンターの固有情報やプリンタードライバーなどのリソースを管理する“NDPSブローカー”などが挙げられる。

会場に展示されていたのは、日本では販売されていない『EPL-N2050』というプリンターをベースにしたプロトタイプ。同プリンターにはNDPSマネージャがあらかじめ埋めこまれており、NDPSブローカーを備えるネットワークに接続することで、NDPSのサービスを利用できるようになる。

『EPL-N2050』
参考出品されていた『EPL-N2050』、NDPSマネージャは内蔵ROMに格納されている

セイコーエプソン(株)の情報画像事業本部で開発を担当している合掌和人氏によると、基本的にHDDを内蔵できるプリンターであれば、NDPSの埋めこみに対応できるという。NDPSマネージャはROMの形で供給されるが、既存のプリンターにROMを追加してNDPS対応をさせることはできないそうだ。

NDPS埋めこみ型プリンターの出荷時期については、現在のところまだ未定だという。NDPSブローカーはNetWare 5以降に標準で装備されているが、LinuxやWindows NTに対応したNDPSブローカーは未だノベルでの動作確認が完了していないため、リリースされていない。現行のeDirectoryではNetWareを必要としない上に、ネットワークOSとしてWindows NTのシェアが80%を超える日本市場を考えた場合、Windows NT対応とLinux対応が果たせない現状での製品化は不可能だという。

EpsonNet NDPS Gateway
EpsonNet NDPS Gatewayを備えたクライアントからは、サーバーを介さず直接にプリントキューをプリンターに投げることが可能だ

埋めこみ型プリンターによりクライアントからの直接印刷を実現―対応プリンターの開発で他社を一歩リード

埋めこみ型のNDPS対応プリンターを導入することによる利点は、プリンターサーバーを介さずにクライアントから直接プリントキューをプリンターに流せる点にある。これによりトラフィックの軽減を図れるほか、ネットワーク上にそれぞれのOSに対応したプリンタードライバーを置く必要がなくなるため、管理も容易になる。

ポイント・トゥ・ポイントのプリントを行なう場合でも、プリントキュー自体はNDPSのシステムを通じて、管理者側でマネージメントすることが可能だ。仮に何らかの原因で印刷に失敗した場合でも、キュー自体はプリンター内のプリンタエージェントに残されるため、管理者側で再印刷を指示することもできる。

ちなみに、NDPSに対応したプリンターはエプソン以外にも、ゼロックスやレックスマークなど4社ほどのプリンターメーカーが開発を進めているという。だが現時点では、埋めこみ型NDPS対応プリンター(NDPSレディモデル)の開発を表明しているのはエプソンだけだ。エプソンではすでにNDPSに対応したゲートウェイソフト『EpsonNet NDPS Gateway』(※2)もリリースしており、他社を一歩リードしているポジションにあるといえよう。

※2 ゲートウェイソフトは、プリンターの固有情報をNDPSブローカーの“リソース管理サービス(RMS)”にアップロードする役割を果たしている。これによりクライアントはネットワークに接続することで、自動的に対応するプリンタードライバーをダウンロードすることができる。また、EpsonNet NDPS Gatewayでは、エプソン製プリンターをネットワークに接続した際に自動的にプリンタエージェントを作成することで、NDPSへの対応ができるようになっている。

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