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個性豊かなロボット大集合――Palmがロボットのリモコンに!?

2001年03月22日 22時59分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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トミーは、人工知能を搭載した語彙認識ロボット『memoni(メモニ)』を展示している。memoniは、語彙認識機能、ワードスポット機能、文章自動生成機能、単音認識機能、記憶機能により、言葉を覚えて自由におしゃベりできるコミュニケーションロボット。

memoni
語彙認識ロボット『memoni』

ワードスポット機能が、ユーザーがmemoniに話しかけた文章の中から2つの単語をキーとなる認識単語として受け取り、人工知能が関連語を使って文章を自動作成、memoniが違和感のない返事をするようになっている。例えば、「明日は彼氏とデートなの」と話しかけると、語彙認識とワードスポット機能により“彼氏”“デート”というキー単語を認識、このキー単語から人工知能が関連語を探し出し、文章自動生成機能を利用して「彼氏ってあの○○君だよね?」「どこに行くの?」といった返事をしてくれる。ユーザーが語り掛けた文章の情報はその都度記憶され、それらの情報から人工知能が関連語を拾い上げるため、同じ文章でmemoniに語り掛けても、「確か彼氏とはケンカしていなかったっけ?」「この前のデートは遅刻したよね。気をつけてね」など、毎回異なる返事が返ってくるという。

さらに、単音認識機能により初めて聞いた言葉を記憶することが可能。例えば「君の名前を教えて。一音ずつ区切って言ってね」とmemoniが言い、ユーザーが「と、み、のばす、おわり」と教えると、「トミーだね。合っている?」とmemoniが確認し、特定の言葉を記憶できる。スケジュールを覚えさせることも可能で、「朝だよ、起きて」や、「今日はゴミの日だよ」、「Happy Birthday dear ○○(ユーザー名)」など、日付や時間に合わせて話し掛けてくる。

memoniの表情は、1文字に対して2コマ以上のリップシンクロを行ない、会話の内容や言葉に合わせて変化する。トミーは、将来的にはROMカセットによる拡張や、シリアルポート経由でのパソコンや携帯電話との接続を予定しているという。今夏発売で、価格は1万8000円。本体カラーはブルーとパープルが用意されている。

dinkie
こちらは高さ12cm弱の『DiNKiE』。宇宙家族という設定で、お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、赤ちゃん、ペットの犬などが用意されている。顔部分が液晶表示になっており、背面のボタンを操作してごはんをあげるなどして世話をすると表情が変わる。7月発売で価格はそれぞれ3200円

『BABY ROBOT-001』は、赤ちゃんが成長する様を模したロボット。最初は寝ているだけだが運動能力が発達するにしたがってよちよち歩きをするようになる。また、バブバブしか言えなかったのが、言葉を学習することで片言が言えるようになり、さらにはいろいろな言葉を使ってしゃべるという。「名前は?」と聞かれると自分の名前を言うなど、会話や文章も学習可能。光センサーや音センサー、接触センサーなどを搭載する。10月発売で価格は2万9800円。

baby1
『BABY ROBOT-001』。センサーにより声のした方向や自分がいる場所の明暗を認識できる。抱き上げられたりなでられたりすることも分かるようになっている

さらには、なぞの参考出展も。『THR-01』『THR-02』と仮の名前がついているその展示物は、2足歩行ロボットのモックアップ。本体形状や機能の詳細はまったく明らかにされていないが、気になるのは足元に展示されているPalmそっくりのリモコンのモック。リモコンで操作することは確定しているのだが、そのリモコンがPalm端末そのものか、はたまたそっくりのリモコンなのかはまだ未定なのだという。ということはPalm端末で操作できる可能性もあるということ?

THR1Palm端末で操作できるかもしれない2足歩行ロボット『THR-01』。右下のPalm端末モドキはもちろんモックです
THR2こちらは『THR-02』。形状や大きさ、仕様などはまったくの未定とか

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