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オリンパス、光学10倍ズームの『CAMEDIA C-700 Ultra Zoom』を発売

2001年03月21日 22時10分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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オリンパス光学工業は21日、光学10倍ズームの“超望遠デジタルカメラ”『CAMEDIA C-700 Ultra Zoom』を4月下旬に世界一斉発売すると発表した。価格は7万5000円。

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光学10倍ズームながらコンパクトな『CAMEDIA C-700 Ultra Zoom』

C-700は、1/2.7型211万画素CCDを採用し、光学10倍ズーム/デジタル2.7倍ズームを搭載しながら、本体サイズが幅107.5×奥行き77.5×高さ76mm、重量310.5gとコンパクトなデジタルカメラ。

レンズは焦点距離5.9~59mm(35mmフィルム換算で38~380mm相当)でF2.8~3.5のオリンパスレンズ。2.5倍のデジタルズームを併用することで最大27倍のズームが可能。両面非球面レンズ1枚とガラス非球面レンズ1枚を含む7群10枚構造となっている。通常モード時の最短撮影距離は60cm、マクロモード時は10cm(ワイド端)まで接写可能。

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C-700の背面

従来機で採用している“中央重点コントラスト検出方式”に加え、中央部を細かなエリアに分割しコントラストの変化を検出/判断、背景の影響や中抜けを防止して主要な被写体に合焦する“iESPオートフォーカス”を搭載する。また“iESPオートホワイトバランス”により、画面全体の平均と被写体周囲の情報を演算し、被写体そのものの色と周辺の光源状況を判断、人物の肌などを再現できる。

メニュー画面のトップには、全モードの設定トップメニューと、ユーザーがカスタマイズ可能な設定頻度の高いモードのトップメニュー3つが表示され、詳細モード設定項目へも、よく利用するモード設定画面へも容易にジャンプできるようになっている。さらに、AEロックボタンをカスタムボタン(あらかじめ設定機能を登録できるボタン)としても利用可能、登録した機能をワンタッチで呼び出せる。

記録媒体はスマートメディアで、フォーマット形式はTIFF/JPEG/Quick Time Motion JPEG準拠/WAVフォーマット準拠。記録画素数は1600×1200ピクセル(TIFF/SHQ/HQモード)、1280×960ピクセル(TIFF/SQモード)、1024×768ピクセル(TIFF/SQモード)、640×480ピクセル(TIFF/SQモード)。静止画記録コマ数は、8MB容量のスマートメディア使用時で、1600×1200(TIFF)で1枚、1600×1200(SHQモード)で7枚1600×1200(HQモード)で16枚、1280×960(SQモード)で24枚、640×480(SQモード)で82枚。動画記録コマ数はHQ(320×240)で最大15秒、SQ(160×120)で最大62秒。

ファインダーは0.55型TFTカラー液晶(低温ポリシリコン)モニターを採用、液晶モニターは1.5型TFTカラー液晶(低温ポリシリコン)となっている。外部コネクターはDC入力端子、USB接続端子、AV出力端子、外部フラッシュ接続端子。電源は同梱のリチウム電池パック×2、または単3ニッケル水素電池/リチウム電池/ニカド電池/アルカリ電池×4。リチウム電池パックを利用すれば、連続撮影4000枚以上、標準撮影時で150枚の撮影が可能という。

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男性が構えると本体が半分隠れてしまうほどの大きさだ

本日都内で行なわれた発表会で、オリンパス光学工業のDI事業推進部長である小島佑介氏は、「C-700はこれからのズームデジタル機の中心になるであろう新定番商品。銀塩カメラではできない新しい静止画の世界を作って映像の世界を広げたい。光学10倍ズームは銀塩では不可能な世界の実現だ。C-700は本格ユーザーのための初めての1台となるだろう」

「昨年のデジタルカメラのメーカー希望小売価格の平均は8万円、実売価格平均は6万9800円だった。この価格帯は今後下がるだろう。今回のC-700の価格は7万5000円。新たな価格帯の中心に位置付け、市場をリードしたい。新たな価値を提供しながら価格は既存と同等のコンパクトデジタルカメラということで自信を持っている」

「2001年からデジタルカメラ市場は本格的な拡大成長期に入る。最近は1万円以下のデジタルカメラもあるが、われわれはあれをデジタルカメラのエントリーモデルにしたくない。先日発表した『CAMEDIA C-1』はデザイン、画質共によい商品としてのエントリーモデルの提案だ。今回のC-700では光学10倍ズームを提案する。また、1.8倍ズームで超高画質という高級ズームモデルも継続する。オリンパスはホームプリンティングに焦点を当て邁進していく」と語った。

また今後の商品展開については、「本体の小型化/軽量化は画質を損なわない限り挑戦したい。今年のオリンパスを見続けてほしい。お金をかければ簡単に小型化できるが、価格と共に実現しなければならない。品揃えの用意はある。また、レンズ交換式モデルもまったく新しいコンセプトで今後発表したい。iD PHOTOフォーマット対応のデジタルカメラは開発が遅れている。何とか小さくしたいので第2世代iDドライブで小型化に挑戦したい。商品開発については当初の発表通り変えていない」としている。

小島氏
オリンパス光学工業(株)のDI事業推進部長である小島佑介氏

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