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【BrainShare vol.1】シュミット会長らによる基調講演―インターネット上でファイルを一元管理する“iFolder”を発表

2001年03月21日 02時18分更新

文● UpsideJapan 鹿毛正之

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今回の基調講演では、昨年のBrainShareで“one Net”が明らかにされたときのような大きな発表はなかったが、統合されたソリューションとしてone Netを提供していく姿勢が明らかにされたと言えよう。ノベルでは、eDirectoryとDirXMLを核に、アプリケーションサーバーと社内システムを横断的に統合するネットワーク環境の実現を推し進めていく構えだ。

今後は企業の壁を超え各企業が提供するコンテンツを統合することで、各ユーザー向けのポータルサイトを構築する“ネットサービスレイヤー”といったサービスも提案していくという。ノベルではディレクトリ製品などネットワーク関連の製品では他社に比べ2年分のアドバンテージを持っていると主張しており、今後コンサルティングなどサービス部門の強化を図ることで、磐石の姿勢を取っていく予定だ。

基調講演におけるユナイテッド航空の事例紹介
基調講演ではユナイテッド航空のウェブサイトにおける航空券検の機能を例に、ネットサービスの事例を紹介した。

仮想ライバルであるマイクロソフトの“.NET”に関しては、シュミット会長が「マイクロソフトは未だ、ひとつも製品を出荷していない」と語るように、現時点ではノベルが大きなリードを取っている状態だ。ノベルではNTとNDSの移行ツールをeDirectoryに標準で装備していくなど、コンペティターへの対応も図っている。

ハイテク分野全体の衰退が危惧されるなか、ノベルではNetWare 6やオンデマンド印刷製品の出荷を予定するなど、新製品の発表も積極的に行ないone Netを推進していく予定だ。“インターネットの次に来るもの”をノベルがどのように構想しているか、次回のBrainShare 2002までの間、同社にとっての正念場が続くといえるだろう。

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