■銅製部品が変形
おシャカになったコア |
ろう付けしたパーツを改めて組付けるとケースに入らない。組付けできないと使いものにならない。よくよく調べてみると、どうも十字に開いた穴の部分から曲がっているようで、中心が微妙ズレている。ろう付けの熱で機械加工時の内部応力が解放されて曲がってしまったのだ。ほんの0.2~0.3mmの変形だが、致命的な変形だ。何とか修正してもらおうと今度は機械店に走る。すぐに直してくれと言ったところで先方さんも仕事なのでそう簡単にはいかない。実は筆者は以前仕事でちょっとだけ工作機械をいじった経験があったので、原稿が遅れ気味であせりまくっているのもあり、無理やり機械を借りて無謀にも自分で修正するという道を選んでしまった。その結果がコレです…。
冷静に考えてみれば、銅は加工すると硬化する難削材だ。それに加えてろう付けでフニャフニャに鈍っていたので、無理に削るととんでもないことになるのは目に見えていたのだ。「バキッ」という音と共に部品が吹っ飛んで、どうにも修正不能な状態に陥ってしまった。自分の体の一部が吹っ飛ばなかっただけでも幸いではあるが、物は壊すし、社長さんには怒られるし(当たり前です)もう目の前が真っ暗。
この連載の記事
-
第4回
ゲーム・ホビー
ガス冷マシン完全自作編 ~その4~ -
第2回
ゲーム・ホビー
ガス冷マシン完全自作編 ~その2~ -
第1回
ゲーム・ホビー
ガス冷マシン完全自作編 ~その1~ - この連載の一覧へ