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LaVie MX LX60T/6S1EC

LaVie MX LX60T/6S1EC

2001年03月22日 18時39分更新

文● 岡本

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LaVie MX LX60T/6S1EC

NEC

オープンプライス
21万9800円(Web直販の同等スペックモデル)

消費電力の低さで知られるCPU、Crusoeの搭載を始め、ヒンジ部&液晶背面のデュアルバッテリ、バックライトを持たない反射型液晶などさまざまな工夫で、8時間近いバッテリ駆動を実現した「LaVie MX」に、室内でも見やすいバックライト付き液晶を搭載するモデルが追加された。解像度も従来モデルのSVGAからXGAになり、表示の面では確実にプラスになったが、肝心のバッテリ駆動時間はどうなっているか? この点を中心にレビューしよう。

4割近く短くなったものの
それでもトップクラスの駆動時間

バックライト付き液晶を搭載することで、わずかに厚みを増した液晶部。しかし、本体重量の増加は約20kgにとどまっているのはうれしい点だ。

 まず、今回紹介する「LX60T/6S1EC」のスペックを見ていくと、液晶以外は従来の反射型液晶搭載モデル「LX60T/51EC」からの変更点はない。よって、基本的な仕様や装備については、すでに掲載しているLX60T/51ECのレビューを参照していただきたい。ただし、液晶裏のバッテリに加え、さらにバックライト付きの液晶を搭載したことにより、本体は少し厚みが増し、LX60T/51ECの21~27mmから23.5~29.5mmになった。一方、重量はさほど変わらず、約1.37kgから約1.39gと20g程度しか増量していないのはうれしいところ。また、液晶の解像度も従来のSVGA(800×600ドット)から、XGA(1024×768ドット)になっている。10.4インチの液晶サイズでXGAの解像度は、個人的には表示が少し細かすぎるように感じるのだが、バックライト付きのはっきりとした表示のTFT液晶ゆえ、見にくいということはまったくない。それより、表示できる情報が約1.6倍多くなったメリットの方がはるかに大きい。



I/Oポートは、USB、モデムのほか、LAN機能を内蔵するのがうれしいところ。ただし、コネクタは本体ではなく、付属ケーブルに用意されている。

 さて、気になるのはバッテリ駆動時間の変化だろう。まず、ASCII Lab.製バッテリベンチマークの測定では、LX60T/51ECが4時間42分21秒だったのに対し、LX60T/6S1ECは2時間45分3秒と、液晶にバックライトが付いた影響はやはり大きく、約6割程度の動作時間にとどまった。このベンチマークテストは、Office 2000のさまざまな処理を延々とくりかえし続けるというもので、CPUやHDDへの負荷は最大に近い。そのため、通常の利用では、これより長い駆動時間が期待できる。実際に一週間のテスト期間中に使った感じでは、LANやUSBなどI/O関係をあまり使わない利用形態で、約4時間程度の動作が何とかというところだった。

 このバッテリ駆動時間の短縮と、液晶の見易さ&高解像度化をどう判断するかは難しいところだが、ソニー「PCG-C1VRX/K」などのCrusoe搭載ノートを始め、サブノート、B5ノートなどを含めたあらゆるノートPCの中で、いまだトップクラスのバッテリ駆動時間を誇る。本機の駆動時間で十分という人も多いだろう。大体の目安としては、バッテリは半日持てば十分という人なら「LX60T/6S1EC」、丸一日使いつづけたいという人は「LX60T/51EC」を選択することになりそうだ。



Crusoeの「LongRun」テクノロジを制御するためのユーティリティ。このバーを上下に移動することで、動作クロックを固定したり、一定の範囲内で自動的に調整されるように設定できる。

 このようにバッテリ駆動時間自体は短くなってしまった本機だが、省電力の工夫によっては、少しでもその時間を長くすることができる。特に、動作中のCPU負荷に合わせてクロック周波数と動作電圧を動的に変更する、Crusoeの「LongRun」テクノロジはぜひとも利用したい。ただし、このLongRun機能は、工場出荷時には利用できる状態になっていない。そこで、ルートディレクトリの「necutils」フォルダ以下にあるユーティリティをシステムに組み込んでやる必要がある。その作業自体は同じフォルダにあるテキストファイルを見れば簡単に行える。

 これを組み込むと、付属ユーティリティからCPUの動作クロックを300~600MHzの間で(100MH刻み)固定したり、あらかじめ設定したクロックの間で、負荷の少ないときは低クロックで、負荷の高いときは高クロックでという風に、リアルタイムで自動的にクロックを調整するようにできる。ちなみに、300MHzに固定した場合は、前述のASCII Lab.製バッテリベンチマークの結果は3時間31分35秒だった。時間にして約3割弱増しと微妙なところだが、少しでも駆動時間を延ばしたい場合には利用価値はあるだろう。ただ、300MHzでの動作時はCrusoeの弱点であるアプリ起動時の遅さの問題などがはっきり感じられ、一般的なアプリを使っていてもかなり辛いものがあった。それでも、テキスト入力のようなごく軽い作業には十分な性能で、可変クロックで下限を300MHzに設定しておけば、それ以上のクロックが利用されることはあまりなかった。

 実売価格は21~22万円前後で、反射型液晶搭載のLX60T/51ECよりも、1~2万円前後安くなっている。バックライト付き液晶が搭載され、機能や使い方、そして価格的にも一般的なB5ノートとほぼ同等のマシンとなった。それでいて、標準状態で約4時間のバッテリ駆動を持っているというのは、他マシンに対する大きなメリットである。Crusoeノートに興味を持っていたり、バッテリ駆動を第一に考えているようなヘビーユーザーだけでなく、普通のモバイルノートが欲しいけど、やっぱりバッテリも持ってくれた方がうれしいかな、というような人にまで範囲を広げたマシンと言えそうだ。



マグネシウム合金のボディも、もちろん従来機から継承されている。傷つきにくい塗装が採用されるなど、本格的なモバイルでの利用が考えられたマシンである。
同社の「LaVie M」などとは異なり、キー配置はごくオーソドックスなものを採用する。ただ、強く打鍵すると、ペニャペニャとした感覚とともに、キーボードにたわみが生じるなど、決して優れたキーボードとは感じられなかった。本機では数少ない残念な部分のひとつである。
CDブートをサポートしたUSB接続のCD-ROMドライブは標準添付される。なお、FDDはオプションとなる。
LaVie MX LX60T/6S1ECの主なスペック
CPU Crusoe TM5600-600MHz
メモリ 128MB
液晶 10.4インチ
解像度 1024×768ドット/26万色
HDD 20GB
CD-ROM 6倍速(USB、外付け)
通信 モデム/LAN/携帯
サイズ 264(W)×211(D)×23.5~29.5(H)mm
重量 約1.39kg
OS Windows 2000 Professional
オフィスアプリ Office 2000 Personal(SR-1)

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