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PCV-LX81/BP

PCV-LX81/BP

2001年03月18日 16時38分更新

文● 山崎

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単なる省スペースPCにとどまらないレイアウトの自由度の高さを持つ

 PCV-LX81/BPはすぐれたインターフェイスを持つだけでなく、コンパクトなボディとデジタル液晶モニタの組み合わせによる設置の自由度の高さも使いやすさに貢献している重要なポイントだ。しかもPC本体と液晶モニタは映像信号、電源、音声信号に加え、液晶台座部に用意されたキーボードとマウスのためのPS/2ポート用の信号も、すべて1本のケーブルで伝えているため、購入時の設置は非常に簡単に行える。

PCV-LX81/BPの液晶モニタ
キーボードは液晶台座部分に重ねて置けるようになっているので、液晶パネルを傾けてペン入力を行うときにも邪魔にならない。ワンタッチでWebブラウザを起動したりメールの受信を行うなどの機能を割り当てられる「プログラマブルパワーキー」は、キーボードの右サイドに備わるので、この状態でも操作可能だ。
 また、脚部に2カ所のヒンジを持つ液晶パネルは、パネル面を垂直から上向き25度まで自在に傾けられる構造を持っている。液晶パネルのの下端を机に付けたまま、パネル面を上に向ければ、机の上でノートに絵や文字を書くのと同じ感覚で液晶ペンタブレットを使うことができる。コンパクトで取り回しやすくコンパクトに設置できる省スペースPCというだけにとどまらず、自由なレイアウトで利用できる柔軟性に富んだスタイルもPCG-LX81/BPの大きな魅力だ。



PCV-LX81/BP本体前面および背面
PCV-LX81/BPは、本体前面にPCカードスロット(TypeII)、メモリースティックスロット、USB、i.LINK(4ピン)をそれぞれ1つずつ装備する。背面には、CRT、USB×3、10BASE-T/100BASE-TX対応のEthernetポート、オーディオ、モジュラ、i.LINK(6ピン)、付属液晶モニタ専用端子を備える。PCIスロットは1つ空きが確保されている。FDDは搭載しておらず、オプションでUSB接続の外付けドライブ「PCVA-UFD1(オープンプライス、実売1万円弱)」が用意されている。
 使いやすさと設置のしやすさをとことんまで追求したPCV-LX81/BPだが、ハードウェアスペックも入門用PCとしては充分なものだ。CPUはPentiumIII-866MHz、メインメモリは128MBを搭載し、HDDは40GBとたっぷりした容量を誇っている。画面表示はSiS630チップセット内蔵のビデオ機能を利用し、メインメモリからUMAで16MBのビデオメモリを確保して、15インチ広視野角TFT液晶ペンタブレットに1024×768ドット/フルカラー表示が可能となっている。光メディアドライブには書き込み8倍速/書き換え4倍速/読み出し32倍速のCD-RWドライブを採用しており、Corel Painter 6やAdobe Photoshop 5.0 LEを使って編集した静止画ファイルなどを配布するのに活用できるだろう。

 ソフトウェアについては上記のペイント&フォトレタッチソフトや音声認識ソフトのDragonSpeech Partner 5.0以外に、DV動画の取り込みと簡易編集が行える「DVgate Ver.2.2」などのPCを楽しく使えるVAIOオリジナルソフト類に加え、Office 2000 Personal(SR-1)もプリインストールされている。OSにはWindows Millennium Editionを採用し、実用から遊びまでのホームユースに幅広く活用できるマシンだ。

 汎用性が高く遊びにも仕事にも使える奥行きの広さを、レイアウトの自由度の高いコンパクトなボディにまとめたPCV-LX81/BPは、その秀逸なインターフェイスの搭載と相まって非常に洗練された完成度の高さを持つマシンだ。価格はオープンプライスながら、基本スペックを前モデル「PCV-LX80/BPK」からほぼ継承することで、実売価格は20万円台後半に抑えられており、無難な選択肢として誰にでもお勧めできるPCである。


PCV-LX81/BPの主なスペック
CPU PeniumIII-866MHz
メモリ 128MB
ビデオ SiS630
HDD 40GB
CD-RW R8倍速/RW4倍速/CD32倍速
通信 モデム/LAN
OS Windows Millennium Edition
モニタ 15インチTFT液晶
Officeアプリ Office 2000

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