このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

PM-790PT

PM-790PT

2001年03月17日 03時34分更新

文● 行正

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

PM-790PT

エプソン販売(株)

3万9800円

エプソンの「PM-790PT」は、PCカードスロットを備え、PCに接続しなくてもCFメディアやスマートメディアに記録したデジタルカメラ画像を印刷する機能を持つカラーインクジェットプリンタだ。同社が提唱する印刷品質を向上させるデジタルカメラ画像規格「PRINT Image Matching」に対応するなど、手軽に高画質印刷を使いたい人に適したプリンタだ。

PM-780Cベースの新たなノンPCプリンタ

 PM-790PTは、従来「Printon」という名称で発売されていた同社の“ノンPCプリンタ”「PT-100/110」を継承する製品だ。コンセプトはPCなしでもデジタルカメラ画像の印刷が行えるという点で、本体に備わったPCカードスロット(TypeII)と液晶パネルとカーソルキーにより、メモリカード内の画像を選択して印刷することができる。
 ハードウェア的には、製品名からも「PM-780C」をベースとしていることをうかがわせるが、PM-780Cには搭載されていないロール紙へのふちなし印刷機能を持つなど、上位モデルである「PM-880C」的な機能も持つ。エプソンでは、「PM-880Cと同等の印刷機能とPM-780相当の印刷速度」と述べているが、実際のところPM-880CとPM-780Cの差はロール紙対応と印刷速度で、印刷品質は同等なのだから、PM-790PTの印刷機能は位置付け的には「ロール紙に対応したPM-780C」と考えればよいだろう。

PM-780CやPM-880Cと同じ黒インクカートリッジと5色一体型インクカートリッジの2つを使用する。

 主なスペックは、印刷解像度は1440dpiでMSDT(ドットサイズ打ち分け技術)を搭載、インクはC/M/Y/Lc/Lmの6色構成でカラー一体型+黒インクの2タンク構成、インクドロップは4plと、PM-880C/PM-780Cと同じだ。CRTでは表示しきれない色領域を引き伸ばして鮮やかな色を表現する「エプソンナチュラルフォトカラー」機能を搭載する点も同様だ。
インターフェイスはUSBのみとなっており、PCカードスロットに装着したメモリカードの内容を接続したPCから読み書きするPCカードリーダ機能も持つ(この機能はPrintonシリーズにはなかった)。
 本体デザインは、本体前面の左側に液晶ディスプレイとPCカードスロットを装備し、PM-780Cを一回り大きくしたような丸みを帯びた前面パネルを採用する。ただしPM-780Cで採用された軟質樹脂の排紙トレイではなく、スライド式のトレイとなっている。



本体に標準装備する液晶パネルは画像表示機能を持たない。基本的にはPT-100/110とほぼ同じ操作性だ。

 液晶パネルとフロントパネルのスイッチはメモリカードからPCを使わずに印刷する場合に利用し、PCからの印刷の際にはまったく用いない。操作性に関してはPrintonとほとんど同様で、まずデジタルカメラ画像の入ったメモリカードを装着すると、液晶表示に画像の総数が表示される。次にカーソルキーで印刷枚数/コマの指定/レイアウト/用紙種別/用紙サイズ/各種印刷効果などを指定したのちに、印刷実行キーを押せばよい。PCを使わないときには、まずインデックス(A4に20枚の画像が割り付けられる)を印刷してコマ番号などを確認し、そのあとでコマ番号を指定して1枚単位での印刷を行うと便利だ。なお、オプションとして1.6インチのカラー液晶ディスプレイが用意されている。PM-790PT本体の液晶パネルの後部にマウント部があり、ここに装着してケーブルで本体後部の端子に接続すれば、選択した画像をカラー表示することもできる(4月中旬発売予定、1万2000円)。



前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン