ソニー・コンピュータエンタテインメント(株)(SCEI)は現地時間の14日、同社および米国子会社であるSony Computer Entertainment America社(SCEA ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカ)が米コネクティクス(Connectix)社と和解したと発表した。同時に、両社は技術提携に関して合意し、今後エミュレーション技術の開発を協力して行なっていくとしている。
両社は、『Connectix Virtual Game Station(CVGS)』に関して米国の法廷で争っていた。『CVGS』はコネクティクスが開発した、WindowsおよびMac OS上でプレイステーション用のゲームをプレイできるエミュレーションソフト。コネクティクスはMac用のPCエミュレーションソフト『Virtual PC』などでエミュレーション技術には定評がある。
『Connectix Virtual Game Station Ver1.4』アメリカ、カナダ、フランス、スペイン、イタリアで販売されている |
今回の和解および技術提携によると、『CVGS』に関するエミュレーション技術をコネクティクスがSCEIにすべて譲渡するとなっている。コネクティクスは6月30日をもって、『CVGS』の販売を終了する。
SCEI広報によると「今回の提携はコネクティクスの持つエミュレーション技術に関するもので、『CVGS』をSCEが販売するとかいうことではない。また、今回の提携は要素技術としてのエミュレーション技術についてであって、具体的に製品を開発するという段階ではない」という。