ALiのAthlon/Duron用DDR SDRAM対応チップセット“ALiMAGiK 1”(Northbridge“M1647”+SouthBridge“M1535D+”)を搭載するASUSTeK製マザーボード「A7A266」が現れた。
「A7A266」。ボードのリビジョンは1.03となっている |
A7A266の最大の特徴は、DDR SDRAMのほか従来のSDRAMまでサポートしている点。Athlon用のマザーボードとしては、ALiMAGiK 1/AMD761 NorthBridge搭載製品を通じてはじめて。今はとりあえず手持ちのSDRAMを使い、将来的にはDDR SDRAMへ…と考えているAthlonユーザーにとっては、初期投資コストを低く抑えられる魅力的なマザーボードだ。ただし、DDR SDRAMと従来のSDRAMの混在ができない点は注意しておいてほしい。
DIMMスロットはDDR SDRAM用が2本、従来のSDRAM用が3本。両DIMMスロットの間に見慣れない10個のICが見えるが、これはデータバッファと思われる。チップセットから従来のSDRAM用DIMMスロットが離れすぎてしまったため、バッファを入れないと安定しなかったのかもしれない。
さて基板を眺めてみると、SouthBridge周辺にはFSB設定用の4連のディップスイッチがあり、さらにその隣には倍率変更用ディップスイッチ用と思われる空きのパターンが残されている。また、NorthBridgeの近くには倍率変更に関するシルク印刷を確認できるが、マニュアルにいっさいの記述がないことを考えても、倍率変更は不可能と判断すべきだろう。
FSB設定クロックは、上述したディップスイッチのほか、上限は不明ながらBIOS上から133MHz以上の範囲を1MHz単位で選択できるなど、かなり細かい設定ができるようだ。なおVcoreもBIOS上から、1.65~1.95の範囲を0.05V刻みで変更可能だ。
拡張スロットはAGP Pro×1、PCI×5、CNR×1。オンボードでCmedia製サウンドチップ“CMI8738”を搭載する。
倍率変更ディップスイッチ用だったと思われるシルク印刷。12.5倍までの設定を確認できる |
なお、今回入荷しているのは2万4800円で販売中のDOS/Vパラダイス本店のみで、これは並行輸入品。国内正規版が流通し、誰でも手に入れられるようになるには、もうしばらく時間がかかりそうだ。
【取材協力】