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ディスクリートとマイクロソフト、Xbox用の3Dアニメツールの開発で提携

2001年03月15日 17時23分更新

文● 編集部

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オートデスク(株)のディスクリート部門は14日、米オートデスク社のディスクリート部門と米マイクロソフト社が、家庭用ゲーム機『Xbox』用のアニメーションツールの開発で技術提携を締結したと発表した。これにより、同部門は、Xbox用ゲームソフトの開発者向けに、3Dモデリング/レンダリング/アニメーションソフト『3ds max 4』のアーキテクチャー/機能などを変更して、提供するとしている。

『3ds max 4』のパッケージ
『3ds max 4』

Xbox用に変更された3ds max 4を用いることで、Xbox用ゲームソフトをデザインするゲームアーティストは、モデリングの段階でレンダリング/テクスチャリングを施し、リアルタイムに完成後のモデルのアニメーションを確認可能という。このため、ゲームアーティストとゲーム製作者との工程間のギャップを埋め、両工程で重複する作業を削減できるとしている。また、ゲームの製作途中でも、リアルタイムでゲームの仕上がり具合を確認できるため、製作中のモデルの緻密さが増し、作業効率が向上するという。米オートデスクのディスクリートソフトウェア製品担当のフィリップ・ミラー(Phillip Miller)氏は、「3ds max 4の高度なインタラクティブグラフィックスがすべての3Dアーチストにメリットを与える一方で、DirectX 8の機能とNVIDIAハードウェアへのフルアクセスを提供するという事実は、Xbox開発者に計り知れない恩恵を与える」と述べている。

今回の発表に併せて、オートデスク(株)のディスクリート部門は、3ds max 4にウェブ用プラグイン集『Web Studioセット』をバンドルするプロモーションを行なうと発表した。3ds max 4は、現在、英語版が出荷されており、価格は49万8800円。日本語版の出荷開始は、4月中旬の予定。英語版の購入者は、日本語版の出荷開始後に、ユーザー登録先に日本語版を無償で送付するとしている。また、現行の日本語版『3d studio max 3.1』には、無償アップグレードクーポンを付けるという。

Web Studioセットは、3ds max 4で製作したモデル/アニメーションをウェブへアップロードする支援ツールで、米Ideaworks3D社、スウェーデンのCycore社、米Pulse社、米RichFX社、米Viewpoint社が開発した3ds max 4用プラグイン集。3DシーンをFlashフォーマットへレンダリングする『Vecta3D-MAX』、3Dオブジェクトをウェブ上で閲覧/操作可能なOffice/Acrobatフォーマットに変換する『Cult3D』、対話可能なキャラクターなどのインタラクティブな3Dコンテンツを作成できる『Pulse』、Eコマース用に高圧縮の3Dアニメーションを作成できる『RichFX』、3Dシーン/動画/パノラマ映像をウェブブラウザー上で統合し対話機能を付加する『Viewpoint』で構成される。

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