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組み込み向けネットワーク製品の米NetSiliconが日本法人設立

2001年03月08日 23時21分更新

文● 編集部 佐々木千之

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組み込み向けネットワーク用製品を開発、製造する米NetSilicon社は8日、都内で記者発表会を開催し、“ネットシリコン ジャパン株式会社”を1日付けで設立(資本金1000万円、本社東京都渋谷区)し、日本市場で本格的な販売活動を行なうと発表した。

米NetSiliconは'84年に設立された企業で、Ethernetチップを中心として、ソフトウェア、開発ツール、開発サポートをパッケージとして提供する“Solution on Chip”というビジネスモデルのもと、パソコン以外の機器にネットワーク機能を組み込もうとするメーカー向けに製品提供してきた。日本においても、5年ほど前から販売代理店を通じて、コニカ(株)、ミノルタ(株)、(株)リコーといった日本のOA機器メーカーに対して、プリンターや複合機向けのネットワークカードをOEM供給してきた実績がある。

ネットシリコン ジャパンの片岡裕之社長と米NetSilicon社長兼最高執行責任者ジョージ・バリアス氏
ネットシリコン ジャパンの片岡裕之社長(左)と米NetSilicon社長兼最高執行責任者であるジョージ・バリアス(Georg Barrios)氏(右)

発表会で挨拶した、ネットシリコン ジャパンの片岡裕之社長によると、家電、OA、FA、医療機器など、今後あらゆる機器がネットワーク化し、インターネットに接続されると見られており、これら製品のメーカーが集中する日本において販売を強化する目的で、代理店であった(株)ディマテックを買収して日本法人設立に至ったという。なお、片岡社長は買収されたディマテックの社長を務めていた。ネットシリコンの社長とともに、米NetSiliconの副社長にも就任したという。

ネットシリコンが販売を本格化するのは、『NET+Works(ネットワークス)』と呼ばれる、ネットワークプロセッサー(『NET+ARM』)、ネットワーク用ソフトウェア、リアルタイムOS(『NET+OS』、『NET+Lx』)、開発ツール、開発サポートをトータルパッケージとした製品。同社によれば、ネットワークチップからソフトウェア、サポートまでを1社がトータルパッケージとして提供している例はほかになく、ユニークなものだとしている。単体のネットワーク半導体としては、同社のものよりも安い製品もあるが、NET+Worksで提供されるドライバーソフトやプロトコルスタック、リアルタイムOSはロイヤリティフリーで利用でき、開発コストも含めてトータルで考えれば、最も安い製品であるとしている。このNET+Worksを利用することで、顧客企業は必要なネットワーク機能を少ない投資で早期に組み込むことができるという。

ミノルタのプリンター向けにOEM供給しているネットワークカード
同社がミノルタのプリンター向けにOEM供給しているネットワークカード。基盤下の一番大きい四角いチップがNET+ARM

日本での販売にあたっては、(株)パルテックとアルファ電子(株)の2社と販売、技術サポート両面でパートナーシップを結び、顧客からのフィードバックがネットシリコンに伝わり、その後の製品に生かせるようにするという。現在ネットシリコンは日本に約20社の顧客企業を持つが、2003年までにそれに加えて100件を超えるプロジェクトを獲得したいとしている。

ネットワーク家電が本格的に登場すれば、家電製品に強みを持つ日本メーカーから、世界市場に向けて大量の製品が送り出されることになる。ネットシリコンでは、そうした状況になる前にしっかりと足場を固め、NET+Worksをデファクトスタンダード化したい意向だ。

NET+Works SDK
NET+Works Software Development Kit

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