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酒屋の店主代わりになるサービスとは?

JBtoB、属性付きPOSデータで分析する流通業向けASPサービスを開始

2001年03月07日 18時50分更新

文● ASCII24 Business Center 高島茂男

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ジェイビートゥビー(株)(以下JBtoB)は7日、属性付きのPOSデータを小売店や卸売り店から受け取り分析結果を提供するASPサービスを本格的に展開していくと発表した。価格は月額数百万円~。初年度に百貨店やスーパーなど30社の利用を見込んでいるという。

握手を交わす社長と出資企業の代表ら(写真)
JBtoBの奥島晶子社長と出資企業の代表ら

同社は昨年9月に設立された企業で、上記のASPサービスのほか、メーカー向けにデータを販売する事業やコンサルティング、マーケットプレイス事業の展開を予定している。筆頭株主は(株)ハドソンで、そのほか富士通(株)やキリンビール(株)、(株)アサツーディ・ケイ、サイベース(株)が出資を行なっている。

属性で購買購読を分析

通常、POSデータには顧客の性別や年齢、住所などを示す属性は付いていない。そのため、データを収集し十分に分析したつもりでマーケティングを実施しても、必ずしも購買につながるわけではなかったという。

そこでJBtoBでは、会員制度をとることで顧客の購買行動を把握しようというマーケティング戦略“FSP”(Frequent Shoppers Programanalysis)に利用される会員カードと組み合わせる形で属性付きPOSデータを集め、それを分析する。これにより、「“ほかのだれでもない私、私のニーズをわかった提案をしてくれる”というベネフィットを考えたサービスを展開できる」(JBtoBの奥島晶子代表取締役社長)という。

JBtoB奥島晶子社長写真奥島晶子社長

「POSデータを蓄積、分析しようとすると費用がかかる。ASPだと開発期間も短く、月々かかる費用も約6分の1に抑えることが可能」(奥島社長)と、ASPサービスの利点を説明した。

リカーショップのすぐれたオーナーの代用?

JBtoBは、同サービスにより蓄積できたデータをメーカー側にも提供する予定だ。その効果をキリンビールの専務取締役営業本部長の榎本良夫氏は次のように説明した。

「以前には顧客の行動はリカーショップのオーナーの頭の中に入っていた。ところが購買の主体がリカーショップからディスカウントストアやスーパーなどの非対面プル市場になり、オーナーに比べて知識も劣り、お勧めを紹介するようなことができなくなってきた面がある。そこに対してこのサービスで蓄積されたデータを活用すれば、リカーショップの優れたオーナーがやっていたようなサービスができるのではないかと期待している」

キリンビール榎本専務写真キリンビールの榎本専務

ASPサービスはすでに開始されており、福島県いわき市を中心に66店舗を出店している(株)マルトが第1号で利用しているという。JBtoBでは同サービスをまず小売店や卸売り店に広め、全国の大小の店が偏りなく利用するようになった時点で、メーカー側の利用を推進していく戦略という。それにより「2001年に1億5000万円、2003年に売り上げ13億円とIPOを目指す」(奥島社長)と語った。

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