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大日本印刷、ICカードに次世代共通鍵暗号を搭載

2001年03月07日 16時24分更新

文● 編集部

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大日本印刷(株)は5日、同社のICカード『DNP Standard-9』に共通鍵暗号“Rijndael”を搭載すると発表した。同日より受注を開始する。

“Rijndael”は、ベルギーの暗号研究者Joan Daemen氏とVincent Rijmen氏が開発した共通鍵暗号。鍵長は128ビットで、有効な鍵数は現在米政府などで広く使用されている共通鍵暗号“DES”の10の21乗倍だという。なお、“Rijndael”は米政府の次世代標準暗号の最終候補に選定されている。

共通鍵暗号とは、データの暗号化・複号に同じ鍵を用いる方式。一般に公開する公開鍵と公開しない秘密鍵の2つの鍵を使う公開鍵暗号に比べて、暗号化・複号の処理速度が速い。ただし、共通鍵暗号は鍵を当事者間ごとに設定しなければならないため、その管理などに手間がかかる。

大日本印刷では、今回採用した“Rijndael”を含む暗号を使い分けることで、顧客企業の要望や用途に柔軟に対応していくとしている。

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