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音声認識ソフト大集合!

音声認識ソフト大集合!

2001年03月08日 16時07分更新

文● 編集部

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番外編I ~音声認識おもしろソフト&周辺機器紹介~

 ここでは、音声認識を使ったユニークなソフトや、音声認識ソフトと併用すると便利な周辺機器について紹介していこう。

★デスクトップでAIBOと遊べる「VoiceStyle」

 まず最初に紹介するのは、ソニーの音声認識エンタテインメントパッケージ「VoiceStyle」だ。このソフトは、音声認識ソフト「ドラゴンスピーチ パートナー Ver.4.05」と、デスクトップキャラクター「Tiny AIBO Ver.2.1」、音声対応アプリランチャ「Smart Commander」、日本語読み上げソフト「Simple Speech Ver.1.0」の4本をパッケージ化したもの。音声認識エンジンには、ドラゴンスピーチを使っている。

 音声認識ソフトの「ドラゴンスピーチ パートナー」は、レビューで紹介した「ドラゴンスピーチ セレクト Ver.5.0」の前バージョン「同 Ver.4.05」から、音声での文字選択や修正機能とボキャブラリビルダーを省いたもので、それ以外の音声による文字入力や、アプリの操作はVer.4.05と同様にできる。

「アイボ、ダンスして」とマイクから叫ぶと、画面下のSmart Commanderに音声入力されて「Tiny AIBO」に指令が伝わり、ご覧のように踊ってくれる。Tiny AIBOに指示できる行動は画面左のAIBOリモコンに一覧表示されている。

 Tiny AIBOは、Smart Commanderから「アイボ、○○して」のように話しかけることで、デスクトップ上のTiny AIBOにダンスを踊らせたり、ジャンプ、お手などの芸をさせて遊べるソフト。MP3やWAV形式の音楽ファイルの再生が可能なAIBOプレイヤー機能も搭載され、曲に合わせて足や腰をふりふりと踊るTiny AIBOの姿はとってもキュート! それだけでなく、ロボットのAIBO本体に命令する音階コマンドに変更する機能を使えば、AIBO本体の操作も可能という機能も持ち合わせている。



音声合成での読み上げにはSimple Speechを使用する。テキストファイルを開いたり、クリップボードにコピーしたテキストを読ませる方式で、メール文書やWebサイトの内容をダイレクトに読み上げさせる機能はない。

 本格的に音声認識を使うほどではないという人や、本物のロボットAIBOは高価で手が出ないという人は、遊び感覚でたっぷりの本製品を試してみてはいかがだろうか? Windows Me対応については、メーカーが確認したところ大きな問題は発生しておらず動作自体に問題ないが、保証の対象とはならないという。


「VoiceStyle」のスペック表
製品名 VoiceStyle
価格 9800円
発売元 ソニー(株)
問い合わせ先 03-5454-0700
URL http://www.sony.co.jp/

★クイズ・タイムショックのように「声でクイズ」

出題された問題は、テキストでも表示されるが、音声で読み上げられている間に素早く答えた方が速い! 答えはテキスト部分にちゃんと逆さまに表示される。

 オルセンの「声でクイズ」は、最近リバイバル? された「クイズ・タイムショック」と同様に、1分間に出題されるクイズに音声で答えるゲームタイトルだ。このソフトは、日本IBMの音声認識ソフト「ViaVoice」の音声認識エンジンランタイムを採用しているので、音声認識ソフトを別途インストールしておく必要はなく、本製品だけで楽しめるのも嬉しい。

 ジャンルは、文学・歴史/科学/地理/芸能・音楽/ノンセクションの5つから選択できる。問題は音声で読み上げられると同時に画面下にもテキストで表示されるが、問題の表示や読み上げを待たずとも、答えがわかったら途中でも回答できるので、とにかくわかった時点でマイクに向かって答えを叫ぼう! わからなかったら、「パス!」と叫べば、次の問題が出題される。10問以上正解してクリアすると正解率と解答にかかった時間がランク付けされる(賞品は当然出ない)。クリアできないと、昔のタイムショックのように、画面内のキャラの椅子がくるくる周りながら下降するというペナルティがある。自分の目が回るわけではないが、その様を見るのはやっぱり悔しい。一度プレイするとハマルこと間違いなしだ!

「声でクイズ」のスペック表
製品名 声でクイズ
価格 1200円
発売元 (株)オルセン
問い合わせ先 011-208-2255
URL http://www.orsen.co.jp/

★あの毒舌人面魚シーマンがWindowsに登場「SEAMAIL」

ユーザーとの会話のやりとりから、託されたメッセージを相手に伝えにいくシーマン(メッセンジャー機能)。ちゃんと郵便配達用の袋を持っているところがオチャメ。(C)VIVARIUM Inc.1998,2001

 家庭用ゲーム機ドリームキャスト(以下DC)のソフトとして'99年に発売され、人気を博した一風変わった人面魚(?)育成ゲーム「シーマン」があなたのPCのデスクトップにもやってくる! Windows版のシーマンの正式名称は「SEAMAIL Ver.1.00-J ~人間関係修復保全ペット~」となり、DC版では育成ゲームであったが、Windows版ではネットワーク機能を持った一種のコミュニケーションソフトとなって登場する。ソフトに使われている音声認識エンジンには、日本アイ・ビー・エムの組み込み用ソフト「ViaVoice-EasySnap」が採用されている。

 SEAMAILでは、デスクトップに常駐し、ユーザーに届く電子メールを餌として成長する。エサが電子メールであるため、ユーザーのメールチェックを定期的に行っては、「○○からメールが来てるぞ」などと声(音声合成)で教えてくれる。また、メールアドレスをチェックして迷惑メールなら食べてしまう(削除)といったこともしてくれるという。通常のメーラを使用したやりとり以外に、シーマンにメッセージを預けてそのメッセージをSEAMAILを持っている相手に伝え、返事をもらってきてくれるメッセンジャー機能もある。

シーマンのAIと直結したスケジューラー。ここに登録した内容はシーマンに筒抜け。(C)VIVARIUM Inc.1998,2001

 また、カレンダーを使ったスケジュール管理が可能で、ユーザーが「飲み会」などの予定を入力しておくと、その日の当日に「今日飲み会じゃなかったのか?」などと気さくに話しかけてきたりもし、さらに友達のPCにもシーマンが導入されていれば、その友達のスケジュールを見て、「○○は今日暇なんだけど、相手してやってくれない?」といった(余計なおせっかい)メッセージを表示したりもするという。

SEAMAILのアドレス帳にあたる「ともだちリスト」。ここに登録されないと本来のSEMAIL機能が発揮できない。シーマンはこのリストを見て勝手に人間関係を理解し、また親密度がランキング形式で表示される。(C)VIVARIUM Inc.1998,2001

 ソフトの入手方法だが、当面店頭ではパッケージ販売されず、インターネットプロバイダ「isao.net」の定額入会キャンペーンへ申込み、2001年12月までの期間に月々1980円(税込)の定額コースに入ることに同意した申込者先着10万名にのみ無料配布される(「SEAMAIL」キャンペーンWebサイト)。キャンペーン期間は2001年3月15日~4月30日まで!

★ICレコーダーの活用

ソニーのメモリスティック対応ICレコーダー「ICD-MS2」。ドラゴンスピーチに対応している。

 ちょっとしたメモ程度の内容から、外出先での業務内容などを録音しておける便利なICレコーダー。しかし、録音した内容を聞いては止めて打ち込み、巻き戻しては聞いてというようにして書き起こすのは面倒なもの。そんな時には音声認識ソフトを使って自動的にテキスト化するのが便利。もちろん「連携機能あり」とされた機種とソフトの組み合わせなら、メニューから直接文字化(テープ起こし)が可能だ。

 連携機能がなくても、ソフトにWAVEファイルからの書き起こし機能があり、録音した音声データを音声認識ソフトで扱えるサンプリング周波数のWAVEファイルに直せれば、機種に依存することなく、録音音声データの書き起こしができる(たとえば、YAMAHAのフリーソフト「YAMAHA Wave Editor TWE Version 2.2.0 for Windows」のような別途サウンド編集用ソフトが必要)。

 ICレコーダーは、ソニーの「ICD」シリーズ、オリンパス光学工業の「Voice-Trek」シリーズ、東芝の「VOICE BAR」シリーズなど、ほかにもさまざまなメーカーから発売されている。

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