1日にオープンしたBLESSストレージ館の並び、昌平橋通りに向かってすぐのところに九十九電機の新店「ツクモ9号店 ケース王国」がオープンした。一方、現在はあきばお~四號店などが入っているロックビルに店舗を構えていたものの、昨年8月に一時閉店したAZ'TECが装いも新たに新規開店。今度は中央通りを末広町に向かって歩いた、じゃんぱら5号店やotto秋葉原1号店の入っている住吉ビルの7Fで本日から営業をスタートしている。
ケース倉庫をそのまま店舗にしたケース王国
ツクモ9号店 ケース王国は、もともと九十九電機全店のケース倉庫。前線基地として九十九電機の扱うPCケースをストックしていた場所をそのまま店舗にしてしまったというわけだ。ケース専門店として他店との差別化をはかる狙いもある。
気になるのは、店内にレジがないこと。ただひたすらケースだけが並んでいるさまは「やっぱり倉庫?」という気になるが「購入時には裏口出てすぐのツクモParts王国で会計していただくことになります」(同店)とのこと。これまでどおりケース倉庫としても利用するそうで、完全な新店舗と言うよりも“ツクモParts王国別館兼倉庫”といったおもむきだ。
サウンドと映像に力を入れて返り咲きのAZ'TEC
ロックビル時代は一般的なパーツショップだったAZ'TEC。だが、リニューアルにあたって同店はPCのサウンドと映像に特化した専門店「ディジタルプラザ AZ'TEC」となる。オープン初日の今日はまだ商材が十分でなく、店内の半分程度がジャンク品(不良在庫一掃)セール用に取られていたものの、それでも壁面にはガラス張りのケースの中に5万円台の値がつけられたサウンドカードが展示されているなど、これからの方向性が垣間見えた。
現在はまだジャンクセール中。本格的な立ち上がりには、もう少し時間がかかりそうだ |
ガラスケースの中にはサウンドカードや音楽編集ソフトなどが並んでいた |
BLESSストレージ館に本日オープンの2店舗は、ともに「他店との差別化」を強く意識していた。価格競争と入荷競争で乗り遅れたショップが次々と淘汰されていくなか、生き残るすべとして専門店化を選んだということなのだろう。そのうちアキバは大型総合店数店と、あとはすべて専門店という街になるのかもしれない。
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