海外で相当な人気のためかなかなか日本市場に登場しない状態が続き、入荷すれば即完売といった事態を迎えているPhilips製サウンドカード「Acoustic Edge」。それを今回は、T-ZONE.PC DIY SHOPが入荷、販売している。しかも今回は同製品をはじめとする“Edge”シリーズの残り2製品「Seismic Edge」「Rhysmic Edge」も入荷。“Edge”3兄弟が勢揃いとなった。
うたい文句は“EXCITE YOUR IMAGINATION” |
Acoustic Edgeは2月3日の記事で詳細を紹介したように、サウンド(DSP)チップに“ThunderBird Avenger”を搭載し、アナログ5.1チャンネル出力ならびにドルビーデジタル信号出力をサポートするカード。価格は1万4800円となっているが、1万円台のカードとは思えない音質だとユーザーの評価は高い。なお、2月3日に入荷した分はドライバにバグがあり、アナログリア出力時にノイズが乗るなどの不具合があったが、Philipsのウェブサイトから最新版のドライバをダウンロードすることで問題は解決可能となっている。今回の入荷分が最新版のドライバを同梱しているかは不明のため、購入を考えている人はドライバのアップデートを忘れないようにしておいた方がいいだろう。
型番はAcoustic Edgeの「PSC706」に対し、Seismic EdgeはPSC704、Rhysmic EdgeはPSC702となっている。なお、Acoustic Edgeには同梱するソフトDVDプレーヤ「PowerDVD 3.0」は、Seismic/Rhysmic Edgeには同梱していない |
Seismic EdgeとRhysmic EdgeはともにAcoustic Edgeの廉価版。価格はSeismic Edgeが1万1800円、Rhysmic Edgeが6800円となっている。大きな違いは搭載するサウンドチップで、両製品はともに“VLSI ThunderBird128”を搭載する。これは、コストパフォーマンスに優れたサウンドカードとして一定の評価を得ているLabwayのサウンドカード「Xwave Thunder 3D」に搭載されているのと同じもの。Acoustic Edgeと同様、DirectSound 3D互換のポジショニング(音像定位)技術“QSound”に対応。S/N比が92dB以上という点も変わりない。
Seismic Edge(左。うたい文句は“WAKE YOUR SENSES”)とRhysmic Edge(右。“CREATE YOUR AMBIENCE”) |
なお、Seismic EdgeとRhysmic Edgeの違いは出力系統の違いだけであるようだ。Seismic Edgeは最大アナログ4チャンネル出力、Rhysmic Edgeはアナログ2チャンネルまでのサポート。チップの能力により、両製品ともドルビーデジタル信号を4/2チャンネルへダウンミックス可能となっている。また、両製品はともにライン入力端子、マイク入力端子を搭載。デジタル入出力には対応していない。
海外でも品薄状態が続いているだけに「次回入荷はおそらく4月以降」(T-ZONE.PC DIY SHOP)。探していた人は要チェックだ。
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