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アドバンス技研(株)代表取締役 山本一浩氏

MSDNインタビュー第1回 日本初のビルディングブロック「104Server.com」開発インタビュー

2001年03月06日 11時25分更新

文● MSDN MAGAZINE編集部

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 ビルディングブロックの存在自体は、Web上では前面に出ることはありません。無償でサービスを公開し、喜んでいただくことは簡単ですが、ビジネスとしては成り立ちません。ここで、どのように課金をするかが最大の問題になりました。

 「1件1円の完全従量制」という案や、「月1万円で使い放題」案等が出されましたが、まったく採算が合わないのでは意味がありません。たとえば、1件1円で300件だと、300円請求するのも事務処理がたいへんであり、かといって月1万円で景品集計サイトのエントリで、50万件のアクセスがあっても困ります。

 我々は調査により、月1000件程度のエントリがあるのは比較的大きなサイトであることから、「月2万円を年払い」でいただくことにしました。ヒットした件数によりカウントされる仕組みを取り、12000カウント/年で24万円としています。

 「1件20円では高いのでは?」という声もあります。しかし、自社サイトで行なうにはさらに大きな投資が必要であり、入力簡素化がされているサイトというイメージを、顧客にもってもらえる広告代としての意味合いもあります。

 今後、ビルディングブロックの課金方法もさまざまな方法が考えられると思いますが、我々が選んだのは、これらをパッケージとして店頭販売するという試みです。実際にエンドユーザーが購入する商品ではありませんから、店頭に在庫があるかどうかは分かりませんが、まだまだ日本の企業では、オンラインだけで商品を購入できないケースがあることも考慮しています。

 パッケージの内容は、数ページのサンプルプログラムの解説と、フロッピーディスク1枚に入った数十行の簡単なASPのサンプルコードとインクルードファイルのみです。

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