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FSB 266MHz対応の統合チップ“SiS730S”搭載マザーが来週登場

2001年03月01日 19時45分更新

文● 小磯

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10日頃入荷予定

 昨年の段階でリファレンスボードが完成し、編集部でもベンチマークを公開しているものの、それからまったく音沙汰のなかった、SiS(Silicon Integrated Systems Corp.)のFSB 266MHz版Athlon対応の統合チップ“SiS730S”搭載マザーボード。このうち、ECSの「K7SEM」とASUSTeKの「A7S-VM」がいよいよ来週入荷するとコムサテライト3号店が告知している。



安価な“オールマイティーマザーボード”「K7SEM」

K7SEM

 K7SEMは、他のECS製マザーボードと同様、価格が安価に抑えられるもよう。市価1万3000~4000円台となっているVIAの統合チップセット“KM133”搭載マザーボードよりも安くなる見込みだ。FSB 266MHzに対応するマザーボードとしても、いきなり最安値で登場することになるかもしれない。その値段にも関わらず、Realtekの10/100base-TX対応ネットワークコントローラ“RTL8139”までも搭載するほか、AC'97オーディオコーデックも、もちろん搭載する。



ブラケット

 拡張スロットはAGP×1、PCI×2、AMR×1、CNR×1。AGPスロットを搭載しているのが特徴と言えるだろう。基本的にはローエンド向けのマザーボードだが、一方でFSB 266MHzのAthlonと高速なビデオカードを用意すれば、かなりのパフォーマンスを持つシステムも構築できるようになっている。Athlon/Duron用“オールマイティーマザーボード”といったところだろうか。なお、RJ45コネクタはハーネスを使ってブラケットへ引き出す必要があるが、AMRスロットと排他利用すれば、AGP/PCIスロットを塞がなくてすむ。

※ソフトアイランド秋葉原店では2日から同製品のデモを開始している。気になる人は行ってみるといいだろう。



Duronベースの格安PCを意識した「A7S-VM」

A7S-VM

 今回展示のなかったA7S-VMだが、さすがにこちらは最安値とはいかないようだ。なお、K7SEMと同様に同製品もRealtekのネットワークコントローラを搭載しており、こちらはバックパネルにRJ45コネクタを装備している。
 注目すべきは拡張スロットがPCI 4本のみであること。AGPスロットを搭載していないため、高速なビデオカードは差せない。しかし、Duronベースの格安なシステムを組むためのマザーボードと割り切れば、ASUSTeKブランドの安心感もあり、オフィスユースでの需要が期待できそうな製品と言える。


 両製品ともにそれほど場所を取らないMicroATXフォームファクタを採用しているので、セカンドマシン、サードマシン用のマザーボードとしても重宝するだろう。初回入荷分の数はそれほど多くないようなので、気になる人はチェックしておいた方がよさそうだ。



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