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昨年末にはピンク色の「AX3S Pro“Sweet Kiss”」を送り出して話題となったエーオープンジャパンがまたしても異彩を放つ新製品を投入してきた。型番は「AX3S Pro II」。従来製品「AX3S Pro」の後継という位置づけだが、なんといっても気になるのは、ハードウェアのトラブルを音声で伝える同社独自の技術“Dr.Voice”が、なぜか関西弁でしゃべるという点だ。
“なんでやねん”とツッコミを入れるマザー
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DIMMスロットの近くに配置されたシステムスピーカ |
AX3S Pro IIはボード上に標準でシステムスピーカを搭載しており、たとえばCPUを差さずに電源を入れた時にはDr.Voice“関西バージョン”が、男性の声で「なんでやねんCPU」とツッコミを入れてくる。ただし、オンボードのシステムスピーカではほとんど聞き取れない。ケースに付属してくるタイプの、一般的なシステムスピーカを使ってなんとか聞き取れるレベルだ。それでも「なんで“な”ねん」と聞こえてしまうあたりは笑うしかないが……。
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クレバリー3号店の協力で、システムスピーカによるDr.Voice発声実験を行った。オンボードのスピーカではしゃべっているとすら認識できないが、一般的なシステムスピーカを接続すれば「なんで“な”ねん」と、なんとか聞こえる |
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「本物の関西人に怒られないかな?」というポップも |
なお同製品には、今週末に“関東バージョン”のDr.Voiceを搭載するバリエーションモデルも登場予定。関西/関東はパッケージ上のシールで見分けることになる。ちなみにエーオープンジャパンによれば、関東バージョンのDr.Voiceはコギャル風だとか。HDDに問題がある際には女性の声で「っていうかHDD 圏外」などと警告(?)してくれるようだ。
AX3S Pro IIのDr.Voiceが話す言葉は以下のとおり。
問題箇所 | 関西バージョン | 関東バージョン |
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CPU | なんでやねん CPU | CPU だめじゃん |
メモリ | メモリ あかんわ | メモリ いけてない |
AGP | AGP めちゃくちゃまずいわ | AGP 超サイテー |
PCI | ちゃうがな PCI | PCI 無理 |
FDD | フロッピーよう見てみ | フロッピーサムクナイ? |
HDD | なぁ HDD どうしたん | っていうか HDD 圏外 |
キーボード/マウス | ほんまかいな キーボード マウス | キーボード マウス むかつく |
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Dr.Voice以外の仕様面を見てみると、AX3S Pro IIはi815Eチップセットを採用している点こそ変わらないものの、PCBのデザインはAX3S Proと大きく異なっている。基板の色も黒くなっており、まったくの新製品と言ってもいいほどだ。また、同製品で初めて搭載された“Power Bridge”も目を引く。これはマザーボード上の電流/電圧供給の最適化を行う機構だという。チップには、金色のシールが貼られている。
ほかにも、拡張スロットがAGP×1、PCI×6、CNR×1と、PCIスロットが従来より1本増えた点や、DIMMスロットも1本増えて4本となった点、エーオープンジャパン独自のBIOS保護機構“DIE-HARD BIOS”に対応した点が特徴だ。また、同製品のIDE RAID対応版「AX3S Plus II」用と思われるパターンも見受けられる。なお、FSB設定は66~166MHzの範囲をBIOS上から1MHz単位で変更可能。同社のウェブサイトには最高248MHzまでという記載もあるが「上限は166MHz」(エーオープンジャパン)とのことだ。
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ATX電源コネクタのすぐ隣にあるPower Bridgeチップ。AOpenのロゴがプリントされている |
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パッケージに同梱する、Power Bridgeについての説明書 |
27日現在の価格情報
価格 | ショップ |
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\16,700 | PCiN秋葉原 |
\16,800 | 高速電脳 コムサテライト1号店 USER'S SIDE本店 |
\17,500 | T-ZONE.PC DIY SHOP |
\17,800 | 俺コンハウス カクタソフマップ クレバリー1号店 クレバリー3号店 コムサテライト2号店 コムサテライト3号店 ソフマップ1号店 Chicago TSUKUMO eX. ツクモ12号店 ツクモParts王国 ZOA 秋葉原本店 |
\18,800 | DOS/Vパラダイス本店 |
