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ネットイヤー、米ブルーマティーニとeCRMソフト販売で提携

2001年02月27日 21時16分更新

文● 編集部 佐々木千之

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ネットイヤーグループ(株)(※1)は27日、米ブルーマティーニソフトウェア社(※2)と業務提携し、eCRMソフトウェア(後述)『Blue Martini 4』の国内総販売代理店として、CRM事業を開始すると発表した。

※1 シスコシステムズ(株)の松本孝利会長、エヌ・アイ・エフ ベンチャーズ(株)の堀井愼一社長、(株)ネットエイジの西川潔社長らが共同で'99年7月に設立した企業。インターネットビジネスにおけるコンサルティングやウェブ構築といった、いわゆる“SIPS”(ストラテジック・インターネット・プロフェッショナル・サービス)事業を展開している。

※2 '98年12月に設立された、CRMソフトウェア/システムの開発と販売を行なう企業。主力製品は『Blue Martini』。

(左から)ネットイヤーグループ代表取締役社長兼CEOの石黒不二代氏、ネットイヤーグループ代表取締役CEOの小池聡氏、米ブルーマティーニソフトウェア社長兼CEOのモンティ・ズエーベン氏
(左から)ネットイヤーグループ代表取締役社長兼CEOの石黒不二代氏、ネットイヤーグループ代表取締役CEOの小池聡氏、米Blue Martini Software社長兼CEOのモンティ・ズエーベン氏

ネットイヤーグループが販売権を獲得したBlue Martini 4はブルーマティーニが開発したeCRMアプリケーションで、日本語化を終了し、4月から販売を開始する。価格は1案件あたりおよそ5000万円からで、2001年末までに10案件、10億円の売り上げを目指すとしている。

また、ブルーマティーニは日本をアジア太平洋地域の最重要市場として、今回のネットイヤーグループとの提携を機に、製品のサポートや日本市場からのフィードバックを得る目的で3月に100%出資による日本法人を設立する。社長にはブルーマティーニのバイスプレジデント兼アジア太平洋地域ゼネラルマネージャーであるビル・エバンス(Bill Evance)氏が就任する。

Blue Martini 4による顧客分析例
Blue Martini 4では、コンテンツ管理、データウェアハウス、レポーティング、データマイニングといった機能が統合化されているため、顧客がeコマースサイトでどのような行動をとったかというようなデータを、細かく分析して提供できるという

ブルーマティーニ社長兼CEOのモンティ・ズエーベン(Monte Zweben)氏によると、eCRMソフトBlue Martini 4は、従来のCRMが企業の営業担当が使用するセールス支援ツールとして、eコマースコンテンツの管理システム、eコマースシステム、顧客分析システムなどそれぞれに専門化した個々のソフトウェアで提供されていたのに対し、これら機能を包含して統合したものという。さらに、コールセンター機能、WAPやiモードへの対応を含むモバイルコマース機能も統合して提供可能という。これにより“クリック(ウェブ)・アンド・モルタル(店舗)”に電話(コールセンター)も加えた、多チャンネルでの販売を、統括して管理、運営、分析でき、効率化と売り上げの増加が見込めるとしている。Blue Martini 4は、米国を中心としてヨーロッパやラテンアメリカにおいて、小売、流通、製造、金融、通信などの幅広い業種での利用実績があるという。

ネットイヤーグループシニアバイスプレジデント兼eCRM事業部長の高橋渉氏によると、eCRMはネットイヤーグループにとって新事業ではあるが、SIPS事業での経験を生かすことができると考えていうという。また、eCRM市場はまだまだこれから立ち上がっていく市場であり、ネットイヤーグループのパートナーである米アクセンチュアや、システムインテグレーター各社を通じて市場拡大を図るとしている。

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