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知れば知るほど、オモシロイ

ネットワークユーザーのための「メール使いこなし」の常識

2001年02月27日 02時37分更新

文● NETWORK MAGAZINE編集部

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NETWORK MAGAZINE
 これまでメールの設定をしていて、受信サーバの指定部分で「APOP」や「IMAP」というオプションを見たことがあるかもしれない。今は何も考えずに「POP3」を選択しているかもしれないが、今後「APOP」や「IMAP」を使うときに備えて、このオプションについての理解を深めておこう。

 POP3/APOP/IMAPは、いずれもメールをサーバから受信するときに使うプロトコル(通信手順)の1つ。大きく分けると、POP3とAPOP、IMAPになる。POP3とAPOPの「POP」は「Post Office Protocol」を示すもので、メールサーバからクライアントへメールを取得するための手順を定めたものだ。一般に使われているPOP3はこのプロトコルのバージョン3であり、APOPは「Authenticated POP」、すなわち「認証を強化したPOP」である。POP3では、受信サーバにアクセスする際に必要なパスワードは平文で流されている。これでは安全性に欠けるということで注目されているのが、パスワードを暗号化して送るAPOPである。現在のところ、プロバイダの多くはPOP3でメールサーバを運用しているが、@niftyのようにAPOPを選択できるところもある。契約プロバイダがAPOPに対応しているなら、迷わずそちらを選んだほうがよい。

 一方、「Internet Message Access Protocol」を示すIMAPは、POPとはまったく異なる形態でメールサーバを利用するプロトコルだ。POPでは、基本的にメールはクライアントにダウンロードして読まれることになっているが、IMAPではその概念がない。メールボックスは常にサーバ上にあり、ユーザーはそこからメールを読み出すようになっている。これにより、ユーザーはクライアントマシンを選ばずにメールボックスを管理できるというメリットがある。ただ、その分サーバのディスクがPOPよりも消費されるため、IMAPは今のところプロバイダではなく企業を中心に使われている。



EudoraのIMAP設定画面
EudoraのIMAP設定画面。「AIR Mail」や「ばりめーる」など、IMAP専用のメールクライアントもある

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