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知れば知るほど、オモシロイ

ネットワークユーザーのための「メール使いこなし」の常識

2001年02月27日 02時37分更新

文● NETWORK MAGAZINE編集部

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NETWORK MAGAZINE
 インターネットメールは、配送の仕組みからいえば郵便のハガキと同じである。メールクライアントから送信されたメールは「平文」でサーバへ送られ、相手先に届けられることになる。これは、盗聴行為を行なうクラッカーのみならず、その気になればサーバ管理者も簡単に「人のメール」を見ることができる状態である。現在のメールの運用は、「人のメールは覗かない」という不文律で成り立っているようなものなのだ。

 人にどうしても見られたくないメールは、自分で守るしかない。そんな場合は、暗号化メールを利用しよう。暗号化メールは通常平文で送るメールを「暗号化する」ことで、途中人に覗かれても内容を判読させないようにするものである。気軽に使える暗号化メールとしては、PGP(Pretty Good Privacy)が有名だ(画面)。



暗号化したメッセージ
PGPで暗号化したメッセージ。これなら盗聴されても、中身まで知られることはない

 PGPでは、一般に公開する公開鍵と、自分だけが利用する秘密鍵の2つを組み合わせて暗号/復号化を行なう方式(公開鍵暗号方式)を採っている。暗号化メールをやりとりしたい相手と前もって公開鍵を交換しておき、送信時にはその鍵で暗号化、受信時には秘密鍵で復号化するという仕組みである。PGPにはフリーウェア版と商用版の2つがあるが、前者であれば誰でも入手/利用が可能だ(入手先はhttp://www.pgpi.org/。最新版は6.5.1国際版)。

 PGPを使ったメールの暗号/復号化はとても簡単だ。メールクライアントで開いたメールの本文をWindowsのクリップボードを経由して(コピー&ペーストして)、PGPソフトに渡すだけである。また、PGPに対応したメールクライアントを使えば、その手間すらない。必要な操作をメニューから選べば自動的に暗復号化される。PGP対応のメールクライアントには、Outlook ExpressやBecky!、Eudora、AL-Mailなどがあるが、Becky!のバージョン2はそのままで最新版のPGPに全操作対応しているので特に使いやすい。

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