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標準でD3端子に出力可能なビデオカードが登場

2001年02月22日 00時00分更新

文● 小磯

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TVC-D3/AGP2

 カード本体にD3端子を持ち、単体でD3端子搭載テレビに画像を出力できるアイ・オー・データ機器製のビデオカード「TVC-D3/AGP2」の販売がコムサテライト3号店で始まっている。価格は2万3800円。

 D端子搭載テレビに画像を出力できる製品としては、先週登場したカノープスのアナログフィルタ「SSH-HDTV」に続くもの。ただし、SSH-HDTVはあくまで同製品はカノープスのビデオカード“SPECTRA”シリーズ用オプションであり、カード単体で登場したのは今回のTVC-D3/AGP2がはじめてとなる。



ブラケット

 ブラケットにはD-Sub15ピン端子×2と、同製品専用の端子を搭載。専用端子にはD3ケーブル、コンポーネントビデオ用ケーブル、Sビデオ/コンポジット用複合ケーブルを接続可能で、これら3本のケーブルはすべてパッケージに同梱。ケーブル長はともに2.5mとなっている。
 最大解像度はD3端子出力で1280×1024ドット、D-Sub15ピン端子で1920×1440ドット、Sビデオ/コンポジット出力で800×600ドット。“DualHead”“TwinView”と同じ、いわゆるデュアルモニタ出力をサポートしており、モニタ2台、もしくはモニタ+テレビと最大2台までの同時出力に対応するほか、テレビだけに画像を出力することも可能だ。これらの設定はすべてブラケット部分にあるディップスイッチで行う。
 なお、対応OSはWindows 98/Me/2000だが、Windows 2000ではデュアルモニタに対応していないので注意してほしい。



出力例

 搭載するビデオチップは“SiS300”。画像信号をテレビ用に変換するエンコードチップには“SiS301”を搭載する。お世辞にも速いとは言えないチップのため、パワーユーザーには不向きだ。ただしパッケージに“TVコンバータボード”とあるように、PCの画像をテレビ用にコンバートして出力するための専用カードだと割り切れば価値は見いだせるだろう。大画面ハイビジョンテレビなどにPCの映像を出力する必要がある局面はそう多くないだろうが、コムサテライト3号店では3本仕入れたところあっという間に2本売れるなど、需要はたしかにあるようだ。ある意味ニッチの極みとも言えるが、こういったカードがGeForce2などの隣で販売されているのはなんともアキバ的と言えよう。



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