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Pentium 4用初のMicroATXマザー「P4T-M」が現る。電源は…?

2001年02月22日 21時49分更新

文● 小磯

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P4T-M

 最近、あまりパっとしないPentium 4関連市場に、久々の新製品「P4T-M」がASUSTeKから登場した。Pentium 4用i850マザーボードとして、はじめてフォームファクタにMicroATXを採用した製品だ。

 型番から判断すると、同製品はPentium 4用のATXマザーボード「P4T」のMicroATX版だが、細部を見てみると微妙な違いが目につく。なんといっても、P4Tの特徴であった、ディップスイッチによるオーバークロック機能を装備していないのは大きい。また、基板の色もP4Tの黄土色から緑に変更となっており、大きさ以外の点でも、見た目にずいぶんと異なった印象を受ける。もともとP4T-Mは某有名メーカーのPC用に設計されたものだけにやむを得ないといったところだろうが、違う型番を当てても良かったのではないかという気もする。



金属板

 そんなOEM色の強いP4T-Mだけに、気になるのは電源だ。前出の有名メーカーではP4T-Mを搭載するにあたってMicroATXケースに特殊仕様の300W電源を入れて対処しているが、一般ユーザー向け市場にPentium 4対応電源を搭載したMicroATXケースは存在しない。CPUだけで50W以上の電力を消費するPentium 4を、一般的に流通している150~250Wの電源を搭載したMicroATXケースで満足のいく動作をさせられるとはとうてい思えないだけに、頭の痛い問題だ。335Wの電源を搭載する星野金属工業のMicroATXケース「MT-PRO700 Betty」と12V変換コネクタを利用すればなんとか使えそうだが、「(MT-PRO700 Bettyとは)動作検証をしていない。CPUリテンション固定用の金属板を用いた際など、どこかしら干渉があるかもしれない」(代理店)とのことで、当面は通常のATXケースでしか用いることはできない可能性もある。

 ちなみに、“IW”シリーズで知られたIn Win Development製PCケースの代理店であるエム・コーポレーションによると、同社は12Vの4ピンコネクタを装備した300W電源搭載のMicroATXケース「IW-V700F-S」を3月中旬に発売する予定があるようだ。特に“Pentium 4専用”というわけではないが、Pentium 4に対応している。価格は1万円強程度になる予定。どうしてもMicroATXでPentium 4搭載PCを組みたいのなら、待ってみるのも悪くない選択肢だろう。



IW-V700F-S
「IW-V700F-S」にP4T-MとPentium 4を搭載したデモ機
IW-V700F-S内部
ケース内部。8cm角のセカンドファンが標準で装着される。P4T-Mは、あつらえたかのようにぴったり収まる

 仕様面を見ていくと、RIMMスロットは4本(RIMMソケットにはRIMMモジュールを2枚1組で装着する必要がある)。拡張スロットはAGP×1、PCI×3。オンボードで10/100base-TXに対応したRealtekのネットワークコントローラ“RTL8139C”、ならびにYamahaのAC'97コーデックチップ“YMF843-S”を搭載する。販売しているショップではどこも「P4T-M/AL」「P4T-M/LAN」といったように、これらを搭載している旨をポップに表記していた。なお、ポップからもわかるように、両チップを搭載しないモデルもラインナップにはあるようだ。

22日現在の価格情報

価格 ショップ
\34,500 PCiN秋葉原
\34,800 高速電脳
コムサテライト3号店
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