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レッドハット、アックスなど3社、携帯機器向け組込Linuxで提携

2001年02月22日 18時58分更新

文● 編集部

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レッドハット(株)、(株)アックス、(株)テンアートニの3社は20日、アックスが現在開発中の携帯Linux機器向けGUI環境『式神(しきがみ)』について、開発から配布まで広範囲にわたる事業を共同で推進していくことを発表した。

『式神』は、通常のデスクトップ機器とは異なる携帯機器の特殊な使用形態に合わせて設計されたGUI環境で、操作が容易に行なえるよう単純化された“デスクトップ”インタフェースが特徴となっている。通常のLinuxには不足する携帯機器向けの日本語環境も強化され、スタイラスペンなどで書いた文字を、98パーセントの精度で認識できる手書き文字認識システム“布目(ぬのめ)”を搭載する。ハンドヘルドパソコンとPDAの2種類をターゲットに想定している。もう1つの特徴は、APIがGNOME APIに準拠し、かつそれらがオープンソースとしてすべて公開されていること。これにより、『式神』上で実行可能なアプリケーションを誰でも自由に開発できる。

今回の提携により、3社は『式神』の開発に加え、セミナー、展示会などのプロモーション活動を通じたユーザからのフィードバックの収集、組込Linux機器向けの開発サポート、各機器への個別適用など、多岐にわたる組込Linux事業を共同で行なう。さらに、こうしたパートナーシップを生かし、今後も新しいLinux応用製品の開発や拡販に積極的に取り組んでいくとしている。

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