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VALUESTAR T VT800J/6JD

VALUESTAR T VT800J/6JD

2001年02月21日 22時23分更新

文● 岡本

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VALUESTAR T VT800J/6JD

NEC

オープンプライス
24万9800円(Web直販モデルの同等スペック)

TV機能を始め、CD-RW&DVD両対応のコンボドライブを搭載するなど、豊富なAV関連機能が特徴の「VALUESTAR T」に、今度は映画観賞に便利なワイド型液晶モニタがセットになったモデルが登場した。その液晶モニタに加え、さらにPC本体の機能も大幅に強化されている「VT800J/6JD」を紹介する。

映画観賞に便利なワイド型液晶モニタがセットの
高機能マシン

 まず、VT800J/6JDの目玉となるワイド液晶だが、対角15.3インチのサイズを持ち、最大解像度は1280×768ドットである。5:3の縦横比を持つこの液晶モニタが活躍するのは、何といってもDVD-Videoでの映画鑑賞だろう。縦横比4:3の通常の液晶モニタに比べ、上下の黒い無駄なスペースが圧倒的に少なく、液晶の表示スペースを有効活用できる。通常のビジネスアプリなどで用いる際は、液晶サイズに対して解像度が高い分、文字などが少し小さく感じるものの、はっきりとした表示の液晶であり、見づらいといったことはない。

液晶モニタ前面に用意されている「VISUAL」ボタン。ボタンを押すごとに、ライトが無灯火→緑→オレンジに変わり、モニタの輝度が200cd→500cd→動画部のみ500cdに変更される。

 また、この液晶モニタはAV用途での利用時にハッキリと画面が表示できるよう、モニタ前面に用意されている「VISUAL」ボタンを押すことで、画面の輝度を大幅に高くできる。用意されているモードは、通常のPC用液晶モニタと同等でOA用途に適した200cd(カンデラ)と、TV受信機並みの映画やTV観賞に適した500cdの2モードに加え、後述のTV機能などを用いてウィンドウ内でTVの表示をしながら通常のアプリを利用する場合などを想定し、動画をウィンドウ表示しているエリアのみを高輝度にし、そうでない部分は通常の輝度で表示するモードの、計3モードが用意されている。



本機に添付される無指向タイプのスピーカ。液晶モニタにもスピーカが内蔵されている。

 なお、PC本体と液晶モニタの間は、従来までのモデルと同様に電源やUSB、スピーカなどの機能がすべて1本のケーブルにまとめられ、接続が非常に簡単になっているほか、付属の電波式ワイヤレスキーボード&マウスの受信部もこのモニタ内に装備されている。なお、液晶モニタにスピーカが内蔵されているが、それとは別に、無指向タイプの高音質の外付けスピーカも標準で添付している。

 PC本体に目を移すと、筐体の外観自体はこれまでのモデルから変更なく、CPUにはPentiumIII-800EBMHzを採用、HDDは40GB、CD-RW&DVD両対応のコンボドライブに、USBポートやIEEE1394ポートを内蔵する。ただ、その本体に装着されたマザーボードは一新されている。チップセットは従来のi810EからApollo Pro133Aに、ビデオ機能もチップセット内蔵の機能から、新たにオンボードのGeForce2 MXへと大幅にパワーアップされた。これにより、3Dゲームも快適にプレイできる。また、FDDは本体に内蔵しないものの、USBタイプの外付けドライブが、希望者に対し送料実費で後ほど送付される。

 TV機能については、大きな変更点はない。TV番組の録画やタイムシフト再生といった主な機能は、オリジナルソフト「SmartVision/TV」上で行い、ソフトウェアエンコードによるMPEG2録画が可能。録画品質は「高画質」(約7Mbps)と「標準画質」(約6Mbps)の2モードから選択できるほか、「ADAMS EPG」を用いた録画予約などの機能を従来同様装備する。

 本機の実売価格は24~25万円前後。CPUなどは必ずしも最新鋭のものを搭載していないが、TV機能、DVD-Videoの再生、CD-RWドライブによるオリジナルCDの作成、IEEE1394経由のDV編集、プリインストールのOffice 2000を用いたビジネス用途など、とにかく幅広い使い方ができることを考えると、相当な格安感がある。PCに多くの機能を求める贅沢なユーザーでも間違いなく満足できるマシンだろう。
 なお、VALUESTAR Tには、今回紹介したワイド液晶がセットの「VT800J/6JD」以外にも、17インチCRTがセットのエントリモデル「VT866J/67D」(このモデルのみチップセット&ビデオ表示機能がi810E)、通常の15インチ液晶がセットの「VT1000J/6FD」のほか、NECの省スペースPCとしては珍しくモニタレスモデルの「VT1000J/6ZD」が用意されている(ラインナップの詳細は本Webのニュース記事を参照)。すでにモニタを持っている買い替えユーザーでも、VALUESTAR Tの機能を堪能できるという意味で、うれしい設定である。



マザーボードは新開発のApollo Pro133A搭載ボードになり、ビデオチップもGeForce2 MXがオンボードで搭載される。
マザーボードは変更になったものの、筐体の外観やI/Oポート類には大きな変更はなし。本体前面に、PCカードスロットやIEEE1394、USB、後面にはシリアルやパラレル、モデム、TV関連のコネクタなどが用意されている。
CPU PentiumIII-800EBMHz
メモリ 128MB
ビデオ GeForce2 MX
HDD 40GB
CD-RW&DVD R4倍速/RW4倍速/DVD4倍速/CD24倍速
通信 モデム
OS Windows Millennium Edition
モニタ 15.3インチワイド高輝度TFT
オフィスアプリ Office 2000 Personal(SR-1)

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