このページの本文へ

UNREAL TOUNAMENT:Game of The Year Edition

UNREAL TOUNAMENT:Game of The Year Edition

2001年02月21日 22時18分更新

文● トツカ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

GOTYに収録された人気MODとは

 GOTYに収録された人気MODは「RocketArena」と「Chaos Game」の2つ。いずれも一癖も二癖もあるMODだが、多くの人から支持された実績に裏打ちされた抜群のおもしろさを秘めている。それではさっそくご紹介していこう。

RocketArena

RAの基本は1対1。だから、常に互いが互いを視界に入れながら隙を伺うことになる。

 「RocketArena」(以下RA)は、1対1、2対2を主体とし、日本でも盛んに行われている大人気MOD。同じ武器と装備という公平な条件のもと「3、2、1、GO!」というアナウンスと共に戦闘を開始、純粋にタイマンの腕を競い合う。その醍醐味は、狭く遮蔽物の多いマップの中で、UTの特徴である戦略性を極限まで活かすプレイスタイルだ。防弾装備がしっかりしているので生半可な攻撃では相手を倒すことはできない。威力のある武器でドカンと当てるか、チマチマと体力を削っていくか、いずれにせよ常に相手の動きを読んで先回りすることが重要だろう。ゲームセンターの格闘ゲームの対戦台とその感覚は似ているかもしれない。勝った人はそのまま次のラウンドに進む事ができ、敗者は次回順番が回るまで待機する点も似ていると言えるだろう。マップはRA専用に作られており、1マップにつき4個~6個の舞台が用意され、その中からひとつを選んでゲームに参加する。RA特有の狭いマップは、中世の時代に行われていたアリーナ(コロッセオ)のような形が多い。相手の姿を確認することはたやすいが、ダメージを与えるには読みと反射神経を最大限駆使して行動しなければならない。順番待ちの人間が対戦の様子を観察しているので、チャットでいろいろ声を掛けてくるのも面白い点だ。



ちょっと遠めの敵でもコンボで一気にミンチ。

 ちなみにこのMOD、相手に先手を取られないようにマップを熟知し、地形をうまく利用して相手より有利な位置で戦うことや、シチュエーションにあった武器を選ぶことが要求されるため、UnrealTournament本編の腕もグングン上がる。RAを得意とする人たちは、DM(DeathMatch:通常のゲームの一種)でドカンドカンと瞬く間に敵を倒していく。上手くなりたかったらこのMODをやるしかないという感じだ。

遮蔽物も多く、相手がいつ角から出てくるか、後ろに回り込んでいないかチェックする必要が。五感すべてを使って敵を駆逐したときの喜びと言ったら、嗚呼。

Chaos Game

Chaosにはボウガンもある。おまけに毒塗りやら爆弾付きといった変な矢ばっかり。

 MODの中には「アホMOD」という分類をされる物がいくつかある。要するにゲームバランスの調整や、ゲームシステムという概念を根本から捨て去り、ある1点のみに突き抜けてしまったものだ。「Chaos Game」もそんなMODのひとつ。このMODをプレイすると通常のゲームモードに、「ガイコツと血と爆発と毒」をコンセプトにそれにこだわりまくった武器が追加され、それを使って視界に入る動く物をすべて叩きつぶすことになる。



全員がナマス切り。Chaos=Swordと言っても過言では無いのです。

 その代表的な武器が、“ドクロをモチーフとした斬れば斬るだけ返り血に染まるSword”、一見普通のボウガンだが、“毒付きや爆弾付きの矢が撃てる特殊なボウガン”、“直線上に並んだ物すべてを貫通するスナイパーライフル”、ピョコピョコと動き回り“敵をどこまでも追尾する手榴弾”など。武器だけでもむちゃくちゃなのに、さらに特別アクションとして相手を吹き飛ばす“kick”や、手持ちのロケットランチャーの弾すべてを抱え込み「バンザーイ」のかけ声と共に敵を巻き添えにして自爆する“kamikaze”など、もうムチャクチャ。何かに疲れちゃったときや、もう何も考えたくないときなどはこのMODを試してみるといいのだろう……。



凶悪そうなツラのSmileMarkがついた爆弾。おまけにコイツ、近くの敵を自動的にロックオンして飛びかかります。ひぃぃぃぃぃぃぃ。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ