製造業向けのERPソフトなどを出荷しているオランダBaanの日本法人バーンジャパン(株)は21日、コラボレーションや統合を実現するインターネット対応の新製品群「iBaan」を発表した。
iBaanは、1対1あるいは1対nのコラボレーションや、パーソナライズされた情報提供、レガシーシステムとの統合を行なうことができる製品だ。クライアント側ソフトウェアを必要とせず、Webブラウザで利用できる。
iBaanの画面イメージ |
製品は、次に挙げる3つの主要なコンポーネントで構成されている。
- iBaan OpenWorld
- Baanのアプリケーションと既存の基幹業務システムなどの間でデータを統合
- iBaan Portal
- 従業員やパートナー企業に合わせた情報をパーソナライズして提供する企業情報ポータル
- iBaan Collaboration
- オーダー主導型のバリューチェーンでコラボレーション(協業)を実現
製品はコンポーネントごとに販売されるほか、各コンポーネントから特定の用途に必要な機能だけを切り出してまとめたスイートの形でも提供する。例えば、顧客・販売マネージャー・会計責任者向けの「iSell」、サービス責任者・サービスマネージャー・サービス担当者向けの「iService」など7つのスイートが用意されるという。
日本語対応については、元々漢字や平仮名などのダブルバイトにシステムは対応済みというが、メニューや説明書などを日本語化した日本語版を3月以降OpenWorldから順次販売していくという。
バーンジャパンは日本において100社を超える顧客、1万5000人以上のユーザーを獲得しているという。世界的にも「最近5カ月で160の新規顧客を獲得した。Baanの製品を導入した顧客は満足しており、他社に推薦してくれる顧客が15パーセント増加した」(バーンジャパンの代表取締役であるWeng Chong Lee氏)という。
現在、アジア太平洋担当のLee氏が日本法人の代表取締役を兼任する形になっているが、今月中にも新社長を発表できる見通しという。
バーンジャパンの代表取締役であるWeng Chong Lee氏 |