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PleXWriter 16/10/40A(PX-W1610TA/BS)

PleXWriter 16/10/40A(PX-W1610TA/BS)

2001年02月20日 23時41分更新

文● 内田

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全周16倍速ドライブ対決は両雄相譲らず
製品選びのポイントは……?

 今回のベンチマークテストは、

  1. 500MBのデータファイルを、B's Recorder GOLDを利用してオンザフライ書き込みでCD-Rメディアに記録したときの所要時間(ディスクアットワンスで書き込んだため、セッションを閉じる作業の時間まで含む)
  2. 10~200MBの大容量ファイル4個(計500MB)、および数KB~10MB前後の小容量ファイル1428個(計500MB)を「B's CLiP」を使ってパケットライトでCD-RWメディア(HighSpeed CD-RW対応メディア)に書き込んだときの所要時間

という2種類のテストを実施した。

図1 500MBのデータをCD-Rに一括書き込みしたときの所要時間(単位:秒)

 まず、CD-Rメディアへの一括書き込みテストだが、これについては全周16倍速書き込みのドライブ勢3機種が、インターフェイスの違いに関わらずほぼ横一線、という結果になった。パーシャルCAV方式16倍速のヤマハ「CRW2100E-VK」とは約30秒差、12倍速書き込みのリコー「MP7125A」、ティアックシステムクリエイト「CD-RW512EKB」とは約80秒差となっており、全周16倍速の実力は存分に発揮されている結果だ。

図2 CD-RWメディアに大容量ファイル計500MB(45~230MBのファイル×4)および小容量ファイル計500MB(数KB~10MB前後×1428)をパケットライトで書き込んだときの所要時間(単位:秒)。

 パケットライトによるCD-RWメディアへの書き込みテストでは、わずかにCD-RW512EKB、MP7125Aが数秒ではあるが最新機種をリードしてはいるものの、CRW2100E-VKを除く全製品がほぼ横一線の結果となっている。日常の使用では、ファイル単位でのデータの消去やそれにともなう記録領域の断片化により、ファイルの書き込み時にはランダムアクセスとランダムライトが発生する可能性が高い。そうなってくると、アクセスタイムの違いがパケットライト性能に影響を与えてくる。しかし、書き込むファイルのサイズに大小の変化はつけてみたものの、メディアの先頭からシーケンシャルにデータを書き込んでいく今回のテスト方法では、あまり差がつきにくいということだろう。バッファメモリの処理プロセスによるスピードの違いもあるわけだが、CD-RWメディアへの書き込み性能を見るときには、ひとつの目安として、各製品の「アクセスタイム」の時間を見てみるといいだろう。

 このように、ベンチマークテスト結果を見る限りは、三洋製ドライブ採用機とPX-W1610TA/BSの差はほとんどなく、書き込み/書き換え性能、CD-RWメディアの読み出し性能の「速度面」の差は甲乙が付かない結果となった。しかし、前ページで紹介したように、メディアの自己判断/診断機能「PowerRec」の新搭載、プロユースからも高い評価を得ている業務機やSCSIドライブと同水準になったというオーディオトラックのデジタルキャプチャ性能、おなじみの高機能オリジナルユーティリティソフト添付、などといった要素を考慮すると、本機のお勧め度は非常に高い。内蔵専用、インターフェイスはATAPIのみとなるので、外付け使用を考えている人やSCSI派な人には残念かもしれないが、今CD-RWドライブを買うならぜひともお勧めしたい1台だ。

書き込み 16倍速(CLV)
書き換え 10倍速(CLV)
読み出し 40倍速(CAV)
読み出し(CD-RW) 32倍速(CAV)
オーディオトラック
デジタルキャプチャ
40倍速(CAV)
バッファメモリ 2MB
アクセスタイム 140ms
インターフェイス ATAPI
付属ソフト B's Recorder GOLD、B's CLiP、PlexManager2000
価格 オープンプライス

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