アキバ中がFSB 266MHz対応Athlon登場のニュースで持ちきりとなるなか、Samuel1(サミュエル1)コア搭載CPUとしては最速となるCyrix III-700MHzがひっそりデビューした。
Cyrix III-700MHzはSamuel1コア最後の製品。クロックはFSB 100MHz×7倍の700MHz。0.18μプロセスルールで製造され、Socket370/P6バスコンパチブルとなっている。電圧は2.0V。L1は128KBで、3D Now!とMMXに対応する点など、細かな仕様は従来どおりだ。
店頭ではすでにSamuel2のデモが始まり、“低発熱PC用”として期待されているだけに、今回の700MHz版Cyrix IIIはなんともインパクトが薄い。価格はCUSTOM、高速電脳、USER'S SIDE本店で7800円となっているが、特に格安というわけでもないだけに、コレクターズアイテム以外の価値は見いだしにくいと言わざるを得ない。
なお、もうすぐ登場と思われるSamuel2と、現行のSamuel1との違いは次のとおり。
\ | Samuel1 | Samuel2 |
---|---|---|
パッケージ | CPGA | CPGA/PPGA |
動作クロック | 500~700MHz | 700MHz~ |
製造プロセス | 0.18μm | 0.15μm |
動作電圧 | 1.9/2.0V | 1.5V |
L1キャッシュ | 128KB | 128KB |
L2キャッシュ | 0KB | 64KB |