その吉和村にインターネットインフラを整備しようという計画は、郵政省による公共施設へのインターネット導入促進事業から始まった。2000年2月に、郵政省による電気通信格差是正事業費補助金の「地域インターネット導入促進基盤整備事業」で吉和村が採択候補地として選ばれ、3月に正式に予算が認可されたことに端を発する。吉和村役場総務課で、今回の事業を担当した能島氏
吉和村役場総務課の能島美緒氏 |
なお取材した11月の時点では、外部のインターネット接続にはOCNエコノミーが利用されている。ただし回線の太さが64kbpsなので、対外的なコンテンツ提供は行なっていない。現時点では、あくまでインフラを整備したところでとどまっている。しかし将来的には「吉和村が無医村で、かつ高齢者が多いので、遠隔医療や健康支援のシステムとしてインターネットを利用する構想もあります。また、天然記念物にも指定されるような動植物の宝庫でもあるので、それらのデータを集めて、自然博物館のようなコンテンツとして情報公開していきたいとも考えてます」(能島氏)という。