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EZDV II/DVRaptor II

EZDV II/DVRaptor II

2001年02月17日 03時10分更新

文● 伊藤裕也

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EZDV II/DVRaptor II

カノープス

3万9800円/6万9800円

カノープスの「EZDV」「DVRaptor」は、DVデータの入出力に特化したIEEE1394インターフェイス(PCIカード)とビデオ編集ソフトをひとつのパッケージにまとめたDV編集システム。EZDVは、コストパフォーマンスの高さをセールスポイントとするエントリモデル、一方のDVRaptorはさまざまな付加価値のついた同社のDV編集機器でのスタンダードモデル――と、その位置付けは違うものの、どちらもDVデータの入力からビデオ編集、出力までの一連の作業をスムーズに実行できるシステムとして定評がある。そのEZDVとDVRaptorが2月初旬にリニューアルし、「EZDV II」「DVRaptor II」となった。同社によれば、今回の機能強化は「見せる機能の強化」を行っているとのこと。ここでは両製品の特性ならびに強化点を詳しくご紹介しよう。

4万円を切る価格が魅力のエントリモデル
EZDV II

EzVideoは、DVデータの入出力を行うツール。バッチキャプチャやリストプレイにも対応している。

 EZDV IIは、DVケーブル1本で外部のデジタルビデオ機器(DVカムコーダなど)とPC間でデータのやり取りが可能なDV編集システム。いわゆるIEEE1394インターフェイスカード(アナログのビデオ入出力端子はなし)とソフトウェアCODECをセットにした低価格システムではあるが、DVC(DVカセット)を管理する「EzNavi」、DVデータの入出力を行う「EzVideo」、DVCの音声をサンプリングするための「EzAudio」、そしてビデオ編集ソフトの「EzEdit」と、DVデータを扱うための同社オリジナルソフトを搭載し、質の高いビデオ編集環境を実現している。



EzEditはタイムラインベースのビデオ編集ソフト。映像に加工が必要な部分のみをレンダリングし、オリジナルの映像と差し替えて再生するシステムを採用しているため、レンダリングにかかる時間とHDDのスペースを最小限に抑えることが可能だ。

 EZDV IIで強化されたポイントはもっぱらソフトウェアで、ハードウェアの仕様には一切変更がない。さて、ソフトの機能強化で最も注目すべきポイントは、冒頭でも書いた「見せる機能の強化」である。
 従来のEZDVでは、編集した映像をDVCに書き戻すことを前提に設計されていたため、AVIフォーマットでHDDに出力することも可能だがCODECはDV固定となっていた。ビデオの編集においては、もちろんこれでも問題ないものの、作成したデータを人に見せる(データを配布する)となると、途端に厳しくなる。DVCに出力すると受け取った相手がDV対応のデジタルビデオ機器を持っていなければ見られないし、AVIクリップで渡そうとしてもCODECがDVではファイルサイズが大きくなり過ぎる(1秒あたり3.6MB)からだ。



タイトルの設定ダイアログ右下に注目! 「新規追加」ボタンを押すと、テキストに加えてイメージも選択できるようになった。

 そこでEZDV IIでは、EzEditにWindows Mediaファイル(AVI/ASF)、QuickTimeムービー(MOV)、MPEG1/2という各ビデオファイルフォーマットでの出力機能を追加した。AVIファイルへの出力では従来と同様にDV CODECしか選べないものの、上記の各フォーマットであれば、圧縮方式や圧縮レートの設定を変更可能だ。これにより、友人・知人へ手軽に送るビデオメールから、高画質な映像を使ってのプレゼンテーションまで、用途目的にぴったりのビデオフォーマットを選択できるようになった。従来であれば別のソフトを用意しなければならなかった部分だけに、これは大きな進歩といえる。
 EZDV IIにおけるMPEG1/2のエンコードは、カノープスオリジナルのMPEGソフトウェアエンコーダによって実現している。このエンコーダで設定できるデータレートはMPEG1で1~1.8Mbps、MPEG2では4~15Mbpsで、フレームサイズは最大720×480ドット。MPEG2データを作成する場合はCBR(固定データレート)はもちろん、VBR(可変ビットレート)の指定も可能だ。ちなみに、このソフトはアドビシステムズのビデオ編集ソフト「Adobe Premiere」のプラグインとしても動作する。Premiereユーザーには嬉しいポイントだ。

 また、EZDV IIではビデオ編集の際、タイトル(字幕スーパー)にイメージクリップを使用できるようになった。対応フォーマットはBMPやJPEG、PNGなど13種類で、アルファチャンネル(透過情報)付きイメージクリップの読み込みも可能だ。これにより、グラフィックソフトで作成したロゴやアイキャッチのイラストなどをタイトルで活用できるようになる。地味な強化ではあるが、これにより表現の幅が広がったことは確かだ。
 このほか、EZDVをPremiereやUleadの「Ulead MediaStudio Pro」で活用するためのプラグインも、今回からパッケージに収録している(従来はDVRaptor以上のモデルに付属)。
 EZDV IIはエントリモデルではあるが、一般家庭でビデオタイトルを作成する限りにおいては性能的になんら問題はない。むしろ使いこなすのが難しい高度な機能に頭を悩ますこともないので、初心者にお勧めだ。



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