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オープンソースまつりで考えた。

2001年02月17日 07時13分更新

文● 宮原徹

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もちろん、Linux以外のOSのブースもありますよ。

FreeBSD友の会

FreeBSD友の会
こちらはFreeBSDのブース。アメリカのLinuxWorldでも会場のそこら中で見られたデーモン君の付けツノがこんなところにまで! 実は意外とみんな好きなんですね(笑)。



日本NetBSDユーザーグループ

日本NetBSDユーザーグループ
こちらはNetBSDのブース。非常に沢山のマシンでNetBSDが動くことをアピール。写真にちらっと見えるMacで動くNetBSDがいい感じ。私の家の古いMacでも動くのでしょうかね。MIDIの曲に合わせてキーボードを叩く「どこでもいっしょ」のトロが沢山の人を集めておりました(あまりにも人垣が多くて撮影できず)。



新情報処理開発機構 並列分散システムソフトウエアつくば研究室

つくば研究室
ひときわアカデミックな雰囲気を醸し出しているのがこちらのブース。Beowolfによるクラスタリングをデモンストレーション。



プレゼンテーションステージ

プレゼンテーションステージ
会場内には色々な人が30分間プレゼンテーションできるステージも併設されており、ここも大入り満員の大盛況(というか、野郎ばっかりでちょっと……)。写真は、「SuperH上で動くLinux」ということで、DreamCastで動くLinuxがデモンストレーション(演台の上に乗っているDCが分かるでしょうか?)。X Window Systemもちゃんと動いたりするので、X端末として使ったりするのはいかがでしょうか? けど、新しいDCではLinuxは起動できないみたいです。



同人サークルふみふみキック

同人サークルふみふみキック
会場の中で最も異彩を放っていたのがこちらのブース。活動サイト(http://www2.pos.to/~rero2/)によると「同人サークル「ふみふみキック」の活動の一環で Linux向けのプログラムの開発を行う」とのことです。詳細はサイトをご参照のほど……。

このブースだけ特別にもう1枚写真を(笑)

ふみふみキック2



そして考える

なかなか面白かったです。さらっとだけ見て帰ろうかなと思ったのですが、顔見知りが沢山いたこともあって、結構長居してしまいました。強いていえば、通りがかりの一般ピープルの人たちには何をやっていたのかが若干分かりにくかったかなと思いますが、イベントの性質を考えればこれはやむを得ないのかもしれません。とすると、一般のオープンソースを知らない人たちに対しての啓蒙活動をどのように行なっていくか。オープンソースには一般企業のように潤沢なマーケティングの予算があるわけでもなく、自然発生的にユーザーが増えていく(キャベツ畑から生まれてくる?)ようなところがあります。それ自体の是非や、あるいは何かもっと大掛かりな普及活動をやっていくべきなのか、そしてその方法は?と考えていくと、なかなか深いものがあります。

このサイトを見られている方は多分イベントに参加する側の人が大半だと思いますが、今年1年、この「オープンソースを広める」ということについて、皆さんが何ができるか、考えてみてはいかがでしょうか? とりあえず私は新しく作った会社で、こういった普及活動を行なっていこうと考えております。この連載コラムで、その活動を色々と報告できればと思っております。

続く

宮原 徹

プロフィール

1972年生まれ、神奈川県平塚市出身。Project BLUE(http://www.blue.gr.jp/)を中心に、日本国内でのビジネス用途でのLinux利用促進のため、日夜活動を行なっている。

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