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hp omnibook 500

hp omnibook 500

2001年02月16日 10時58分更新

文● 行正

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hp omnibook 500

日本ヒューレット・パッカード

25万9000円

hpの「omnibookシリーズ」といえば、企業向けのA4ノートPC(omnibook xe2/3や同6000など)というイメージを持つかたも多いことと思う。だが、かつてomnibook 300やomnibook 400といったサブノートPCをリリースしており、決して“小さいノート”を作らない/作れない会社ではない。そのhpから発売されたの「omnibook 500」は、久々の3桁の名前を持つノートPC(同社の場合、6000/8000など4桁型番はいずれも大型のA4ノート)というだけあって、スリムかつコンパクトなデザインに仕上がっている。

薄く仕上がった本体デザイン

omnibook 500本体の前後左右。直線構成を基本としたシンプルなデザインとなっており、スペック以上に薄さを感じさせる。

 hp omnibook 500は、CPU別にMobile PentiumIII-700MHz、同-600MHz、Mobile Celeron-500MHzの3モデルがラインナップする。液晶モニタはいずれも1024×768ドット表示の12.1インチTFT液晶で、ビデオチップはPentiumIIIモデルは「RAGE Mobility-M1」(ビデオメモリ8MB内蔵)を、Celeronモデルは「RAGE Mobility-M」(同4MB)を搭載する。メモリ/HDD構成はモデルによって異なるが、PentiumIII-700MHzモデルではメモリ128MBを塔載し、メモリスロットはSO-DIMM×2スロット(空きスロットは1)で最大512MBまで拡張可能だ。HDDはUltraATA対応IDEで、20GBを内蔵する。



余裕のあるサイズのキーボード。実際に使ってみるとキーストロークは若干浅く感じるもののタッチは良好だ。キーボード上部の三日月マークはスリープ/レジューム、その左右のメニューアイコンと「?」アイコンのボタンには任意のアプリケーションをアサインできる。

 厚さ25mmという薄型の本体はマグネシウム合金製筐体を採用する。220mmの本体幅ぎりぎりまで配置されたキーボードはキーピッチ18mmという余裕の幅で、キータッチは良好だ。ポインティングデバイスはIBM製のトラックポイントを採用しているが、ThinkPadシリーズのものと比べ、キーボード面からのスティックの高さが心なしか足りないように感じられた。
 マグネシウムボディは渋めの色合いで手触りもよいが、実際に持ってみると若干剛性に欠けるところがあり、とくにトップカバーを持って液晶のアングルを変えようとしたときに液晶表示が大きく波打つなど、不安を誘うものがある。
 インターフェイスは、PCカード(TypeII、CardBus対応)×1とUSB×2、モデム(56kbps)などは当然としても、LAN(10BAST-T/100BASE-TX)とCRT出力ポートを持つ点はビジネスユースで重宝するだろう。



ドッキングステーションと合体してオールインワンノートに

拡張ベースに装着したところ。トップカバーのhpのロゴと液晶を開くためのノッチには高級感のあるシルバーパーツを、前後には持ったときにすべり止めとなるラバーシートが配置され、実用性とともにデザイン的なアクセントになっている。

 omnibook 500に付属する(Celeronモデルではオプション、2万8000円)ドッキングステーションである「拡張ベース」は、本体に装着するとA4オールインワンPCのように利用できる。キーボード面のデザインも装着したときに本体とシームレスに見えるようなラインとなっており、ぱっと見では分離するように思えないほどだ。
 装着するときは単に拡張ベースの上に本体を置き、軽く押し込めばロックされる。取り外すときは側面のボタンを押すのだが、これは単純な物理的ロック解除ボタンではなく、解除信号がPC本体に通知されるスイッチとなっている。スイッチを押すとPC側で拡張ベースのアンドック処理が行われた後、本体を拡張ベースに固定している電磁ロックが解除され、本体がスプリングによって「ガチャッ」という音とともに持ち上がる。アンドック処理はWindows側のスタートメニューからでも行える。脱着はホットスワップ対応なので電源を落とす必要はなく、この独特のギミックはむしろ外部ドライブにアクセス中に不用意なロック解除が行われる心配をなくすとともに、拡張ベースから本体が持ち上がって取り外しを容易するべく設けられたのだろう。



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