いや、どうするもこうするもないんですが、定期的に発売情報をお伝えしてきているメディアカイトからまた新たに4本の発売情報が届いたので、取り急ぎお伝えしよう。カプコン、セガときて、トドメは“天下のニチブツ”こと日本物産。インパクト抜群のラインナップです。
今回、発表されたタイトルは以下の4本。
GREATシリーズ(3600円)
- 2月23日 ロックマンDASH
- 3月2日 セガラリー2
ULTRA2000シリーズ(2000円)
- 3月9日 クレイジークライマー
- 3月9日 ムーンクレスタ
初期のロックマンのイメージは跡形もない「ロックマンDASH」。 |
ただし、難しさは健在だ。ボスが堅い堅い。 |
「ロックマンDASH」は、1997年にプレイステーション向けに発売された同名タイトルの完全移植版。ロックマンシリーズといえば、1980年代なかば頃から「魔界村」「戦いの挽歌」「1942」「戦場の狼」といった良作のアーケードゲームを量産し、アクション&シューティング大国の地位を不動のものとしていたカプコンとしては異例の一貫してコンシューマ畑を歩み続けてきたアクションゲームだ。ただし、ゲームのつくりは完全にカプコンカラーで、かわいいキャラクターとはまるで正反対の、それこそ敵キャラの背後にレッドアリーマーの影が透けて見えるほどの激ムズさで話題を呼んだ。
今回、PC向けに発売されるロックマンDASHは、ポリゴンを使用した3Dビューを採用しており、アクション要素のみならず、シューティングやRPGの要素も付け加えた外伝的タイトル。全編、3Dで進行するため、3Dカードが必須で、推奨環境もPentiumII-266MHz以上となっている。
雪上を走行中のラリーカーたち。ヘッドライトの少しぼかされた輝きが美しい。 |
1台のPCで、画面を上下に分けてのマルチプレイも可能。もちろん、ネット対戦にも対応している。 |
続いての「セガラリー2」は、レースゲー大国セガが1998年に新型業務用基板「Model3」向けに開発した自信作のPC向け低価格版だ。1999年にドリームキャスト、そしてPCへと移植されている。PC版は、ドリームキャスト版をベースにチューニングされたもので、800×600ドット表示を可能にしたほか、PentiumIII以上のマシンでプレイすれば秒間60フレームの圧倒的なスピード感が堪能できる。天候の変化や3台の新車種の追加などギミックにも徹底的にこだわり、まさしくセガの広告どおりの「セガラリー2の最終進化版」といった内容に仕上がっている。未プレイの方には文句無しにオススメの1本。
「クレイジークライマー」。何故か全裸! 上の階に待ち受けているのはキングコング。まず左に移動だな。 |
しらけコンドルの空爆を巧みにかわせ。というか彼はなぜ武器のひとつも持ってこなかったんだろう。 |
「クレイジークライマー」は、1980年にアーケードでデビューし、“超高層ビルを征服する”という訳の分からない野望を持ったクレイジーなクライマーを操作して、ただひたすらにビルの外壁を登り続けるアクションゲームだ。「何も外壁でなくともいいのに……」といらぬ心配をしてしまいがちだが、彼が征服するビルは、外壁にキングコングが待ちかまえていたり、鉄骨や看板がガンガン落ちてくるのである。ここまで来ると「もうやめればいいのに……」と誰しも思うところだが、前述した障害だけでなく、「おじゃまMAN」という名前だけでどういう役割なのか分かってしまう人間キャラや「しらけコンドル」といったお邪魔キャラたちが、彼を本気で殺しに掛かってくる。それでも彼は登り続けるのである。征服したいがために。問答無用の世界一アツイゲームである。
「ムーンクレスタ」。ハイスコアの下にひときわ輝く日本物産株式会社の文字が。 |
なかなか手強いドッキング作業。ドッキングしたらしたで、今度は自機の当たり判定が増大して大変なのである。 |
最後の「ムーンクレスタ」もクレイジークライマー同様、1980年にアーケードデビューした縦スクロール型のシューティングゲーム。最大の特徴は、自機(1号機)に面の途中で現れる2号機と3号機を結合させて、火力強化を図るという斬新なパワーアップシステムだ。通常のアイテムのような感覚で拾う(触れる)のではなく、互いの結合部をレバーやキーを巧みに操作しながらうまい具合にドッキングさせる必要があり、その微妙なコントロールが実に楽しく、抜群の緊張感が味わえた。ドッキングのチャンスはなかなか巡ってこないので、これにミスると途端にやる気が失せるという弱点もあったが、一時代を築いた名作シューティングであることには違いない。セットで購入したい名作揃いといえる。
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