動画コンテンツの権利保護・管理や配信などを手掛けるために日本テレビ放送網(株)とNTTグループが2000年9月に設立した(株)ビーバット企画は13日、ブロードバンドビジネスフォーラムの運営委員である日本テレビ、(株)エヌ・ティ・ティ エムイー、東日本電信電話(株)と共同で、インターネットを通じたコンテンツ配信に必要な『コンテンツ保護・管理システム』が完成したと発表した。併せて、同システムを利用した動画コンテンツ配信の実証実験を5月に開始すると発表した
『コンテンツ保護・管理システム』は、映画やテレビ番組などのコンテンツに、人間の目にはみえない形で権利者名や利用条件などの識別情報を埋め込む“電子透かし”技術を採用したシステム。
実証実験は、ブロードバンドビジネスフォーラムが、コンテンツホルダーからコンテンツを預かりデジタル化し、コンテンツ保護・管理を行ない暗号化した上で、配信事業者に渡す。配信事業者は、受け取ったデジタルコンテンツをエンドユーザーに対して、インターネットを通じて、オンデマンド型、またはリアルタイム型でストリーム配信する。参加企業はブロードバンドビジネスフォーラム会員の85社。実験では、“どのようなコンテンツがユーザーに求められているのか”、“コンテンツ保護・管理システム、収入分配システムの有効性”、“ブロードバンドアクセスサービスの需要拡大への有効性”などを検証する。
実験終了後、6月には課金サービスの検証を開始し、9月にブロードバンドインターネット向けリアルタイム型コンテンツ配信サービスを開始する予定となっている。