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3D PROPHET II MX/MX Dual Display VIDEO/GTS Pro 64MB/Ultra 64MB

3D PROPHET II MX/MX Dual Display VIDEO/GTS Pro 64MB/Ultra 64MB

2001年02月14日 14時50分更新

文● 佐久間

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GeForce2 4兄弟が揃い踏み! 総合ベンチマークテスト

 最後に、今回評価中に行った各種ベンチマークテストの結果をまとめておこう。テスト環境は、以下のとおり。

  • マザーボード:ASUSTeK「CUSL2」
  • CPU:PentiumIII-800EBMHz
  • メモリ:SDRAM128MB(PC133)
  • OS:Windows Millennium Edition
  • Direct3Dテスト:3DMark 2000 V1.1
  • OpenGLテスト:QUAKE III Arena DEMO(DEMO1)&QUAKE III Arena Nvidia DEMO(NV15DEMO)

 なお、同じ環境でテストした以前の結果(SPECTRA 8800/3DBlaster GeForce2 Ultra/3DBlaster GeForce2 GTS)も合わせて掲載しているが、現在ではドライバが更新されているため、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

 「テスト(1)」は、3DMark 2000をデフォルト設定の1024×768ドット/6万色で実行した結果(数値の単位は3Dmarks、長いほど速い)。このモードではGeForce2 UltraとGTS Proで、ほとんど明確な差が出ない。MXのスコアは上位の約70%程度。GeForce2 GTSとGTS Proの差は約10%というところ。



 より高解像度&フルカラーという重い設定で行った結果が「テスト(2)」だ(積み棒の左が6万色、右がフルカラー)。こちらではUltraとGTS Proに15~18%の差が見られる。また、GTS ProとGTSでも20~30%の差がついていることから、とくにフルカラーになるとメモリクロックの違いがシビアに出るようだ。MXカードは健闘を見せているものの、GTS ProやUltraの約半分程度のスコアにとどまる。



 「テスト(3)」はOpenGLを使った代表的なゲームタイトル「QUAKE III」のデモによるテスト。MXを含めて、いずれもリフレッシュレート(85Hz)をはるかに上回るフレームレートをはじき出している。1024×768ドット/6万色モードなら、今回紹介したどのビデオカードでもさほどストレスは感じないだろう(CPUが十分高速、という条件付きだが)。



 同じくQUAKE IIIの高解像度&フルカラーでの結果が「テスト(4)」。6万色モードでは、GTS Proがぎりぎりリフレッシュレート(75Hz)に届いたものの、GTSでは60をようやく超えたところ。フルカラーモードに至ってはUltraのカードでも50fps前後にとどまる。ここまで高解像度を望む人はあまり多くないと思うが、ProやGTSならばCPUの高速化でさらに高いスコアを目指す、という手もある。



 ビデオカードに付属する「QUAKE III ArenaのNvidia専用アドイン」を使うと、Per-Pixel Shading(テクスチャを貼り付けたポリゴンをより高精細に表現する)などのGeForce2特有の機能で華麗なフィールドを描き出す。ただし、かなり重い。「テスト(5)」のグラフでは、CPUを初期テスト環境よりも高速なもの(PentiumIII-933MHz、クロック比16%アップ)に差し替えて試したが、3fpsしか上がらなかった。それでも、CPUによって高速化の余地はありそうだ。



 一方、「テスト(6)」は、同じくQUAKE III Nvidiaアドインで1600×1200ドット/6万色およびフルカラーの結果。注目すべきは、CPUを変えた場合の変化で、MXではビデオカード自体の性能がボトルネックになってCPUを上げてもフレームレートの向上はほとんど見られない。一方、GTS Proは6万色までは上がるものの、フルカラーになるとその伸びは鈍っている。その点、Ultraでは若干だがGTS Proよりも伸びが良いので、CPUの高速化が効果ありそうだ。

 最後にFSAA(フルスクリーンアンチエイリアス:エッジのジャギーを減らすために、隣り合うドットの中間色を計算して補完する機能)を使用した場合のパフォーマンスの変化を見てみよう。
 「グラフ(7)」の3DMark 2000(640×480ドット/6万色)では、MXが約25%にまで低下しているのに対し、GTS Proは44%、Ultraは51%に低下率を抑えている。逆にいえば、FSAA(Direct3D)はGTS ProやUltraのカードであってもかなり高負荷な画像処理だといえる。
 一方、「テスト(8)」「テスト(9)」を見るとQUAKE(OpenGLアプリ)では、MXを除いてさほど大きな低下は見られない。Direct3DとOpenGLでは、FSAAの設定メニューが異なり、今回はどちらも一番重い設定で行ったのだが、おそらくFSAAのアルゴリズムの違いが如実に結果として現れたのだろう。さらに、CPUを高速化してみると、いずれも38fps前後で横並びになってしまった。FSAAに関してはCPUがネックになっているようだ。
 ただ、GeForce2シリーズのFSAAはいかに設定を変えてみても、Voodoo5(3dfx)のFSAAほどに画面が見た目にがらりと変わる(滑らかに見える)といった印象はなかった。あえてFSAAの設定を変更する(デフォルトではOFF)必要はなさそうだ。



製品名 3D PROPHET II MX 3D PROPHET II MX Dual Display VIDEO 3D PROPHET II GTS Pro 64MB 3D PROPHET II Ultra 64MB
ビデオチップ GeForce2 MX GeForce2 MX GeForce2 GTS Pro GeForce2 Ultra
ビデオメモリ 32MB SDRAM 32MB SDRAM 64MB DDR SDRAM 64MB DDR SDRAM
最大解像度 2048×1536ドット/フルカラー/60Hz 2048×1536ドット/フルカラー/60Hz 2048×1536ドット/フルカラー/60Hz 2048×1536ドット/フルカラー/60Hz
価格 オープンプライス オープンプライス オープンプライス オープンプライス
対応OS Windows 95/98/Me/NT4.0/2000 Windows 95/98/Me/NT4.0/2000 Windows 95/98/Me/NT4.0/2000 Windows 95/98/Me/NT4.0/2000

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