長野朝日放送(株)(ABN)とNTTコミュニケーションズ(株)は9日、22日に開会する長野県2月県議会における田中康夫知事の新年度当初予算案提案説明を、NTT Comのストリーミング配信プラットフォームを利用して、ライブ中継を行なうと発表した。県議会のインターネットライブ中継は、長野県政としては初の試み。
ライブ中継では、提案説明映像のストリーミング配信に加えて、提案説明内容のリアルタイム電子議事録など、付加的文字情報を時系列で更新しホームページで公開する。配信映像は、40kbpsのナローバンド映像に加え、CATV/ADSLユーザーを対象とした300kbpsのブロードバンドのストリーミング配信も行なう。放送時間は午後1時から約1時間の予定。さらに、アンケートの実施など、インタラクティブなコミュニケーションツールも提供する。また、ライブ中継終了後は、提案説明映像のダイジェスト版とABNが取材した2月県議会関連ニュースを、オンデマンドでストリーミング配信するという。
配信フォーマットは“Windows Media Technology(WMT)”。映像は、ABNのテレビ用カメラにより撮影された県議会の映像を中継録画し、同時に映像をWMPフォーマットに変換、NTT Comのストリーミングコンテンツ配信プラットフォームを利用して、インターネット網へ配信する形になる。なお、録画された映像は22日にABNのテレビでも放映する。
両社では拡大するインターネットのストリーミング配信を行なうことで、ユーザーニーズ、ストリーム配信ネットワークの性能、デジタルコンテンツ制作ノウハウについて共同で検討を進め、将来的なビジネスの可能性を探っていくとしている。
