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CASSIOPEIA FIVA MPC-206

CASSIOPEIA FIVA MPC-206

2001年02月14日 11時53分更新

文● 佐久間

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CASSIOPEIA FIVA MPC-206

カシオ計算機

オープンプライス

2000年の出荷台数で、ノートPCがデスクトップを上回ったとの報道があり、いよいよノートPC全盛時代の到来を実感しつつある。そんな中、ミニノートのジャンルは、東芝がLibrettoの新型をしばらく発表していないため、ソニーの「PCG-C1」とカシオの「CASSIOPEIA FIVA」が分け合っている。そして2月14日、FIVAに新製品が登場した。

Geode GX1からCrusoe TM5600に、動作クロックは2倍の600MHzへ!!

Media Cockpit II
Crusoe向けに改良された「Mobile Cockpit II」。CPUは300/400/500/600MHzの切り換えが可能。上の300MHzと書かれたグラフが、リアルタイムに動作クロックを表示する。液晶輝度は8段階に調整できる。

 新FIVAは、画面解像度こそ従来モデル「CASSIOPEIA FIVA MPC-103S」と同じ800×600ドットだが、液晶サイズは6.7インチから8.4インチとなり、対角サイズ比で25%、面積比では50%拡大した。それに併せて、筐体もB5サイズより一回り小さい程度の223(W)×197(D)×21(H)mmと、奥行き(携帯したとき腕に収まる部分)が約6cm増え、重量も0.99kgと150gほど増している。
 内部スペックも大幅に変更されており、FIVAシリーズの一番の特徴であったチップセット統合型CPUを、National Semiconductorの「Geode GX1」(コアはMediaGX)から、Transmetaの「Crusoe」に変更して省電力化とパフォーマンスのバランスをより高い位置にもってきている。CPU変更に伴い、今回レビューしている「CASSIOPEIA FIVA MPC-206」(Crusoe TM5600-600MHz)は、従来のGeode GX1-300MHz搭載モデルに比べるとアプリの起動時間や切り換え時のレスポンスがまったく違う。テスト機がまだ試作レベルのものなので、具体的なベンチマークテスト結果はお伝えできないのだが、従来はなるべく動作の軽いアプリを選んでインストールしていた人も多いだろうが、今度のFIVAはWordやExcelなど通常のビジネスアプリをバシバシインストールして、デスクトップと変わらない環境を作って持ち歩けそうだ。
 標準搭載のメモリやHDDも、それぞれ128MB(最大192MBまで増設可能)、20GBと現在主流のサブノートと変わらないレベルだ。ただし、メモリのうち16MBはCrusoeがコードモーフィングソフト(x86系命令をCrusoe用VLIW形式に変換して実行する)のためにあらかじめ確保しており、実際に使えるのは112MBとなる。HDDのほうは、もともとFIVAシリーズにはプリインストールソフトが多くないため、16GB程度空きがある。使い始めてすぐに不足するといったことはまずないだろう。



モデムは右側面の奥。CFカードスロットはカバーを取り外してCFカードを装着、そのままカバーを取り付けることができる。

 アプリのレスポンスが上がった要因には、ほかにビデオチップ「LynxEM+」(Silicon Motion Inc.製)の搭載も挙げられる。従来はGeode GX1に統合されたビデオ機能を使い、メインメモリの一部(2MB)を使っていたが、新FIVAでは2MBのビデオメモリを統合したLynxEM+を搭載し、メモリや統合CPUへの負荷を軽減している。このLynxEM+は、FIVAなどのモバイル用途向けの省電力型2Dビデオチップであり、3Dアプリの高速な描画は期待できない。外部モニタへの表示も一応サポートしているが、搭載メモリが2MBと少ないため、800×600ドット/6万色の2画面(内蔵TFT液晶と外部モニタ)表示程度が実用上の限界だ。
 モバイル用途を意識したFIVAらしく、8.4インチ液晶搭載に伴う筐体の大型化を逆に有効活用して、バッテリも従来の1500mAhから1800mAhに増強し、内部設計を見直すことでバッテリ駆動時間も従来の3時間から4.5時間(カタログ値)に延長されている。あいにく編集部では確認していないが、メーカーが計測したバッテリベンチマークテストにおいても3.5時間の連続動作を確認しているというので、あながち大仰な数値でもないようだ。外出先でちょっとしたテキスト入力、文書作成を行うだけなら、電源を探し回らずとも済むだろう。さらに、オプションの大容量バッテリ「MPC-274LBAT」に交換すれば、公称9時間動作が可能だという。こちらの価格はオープンプライスで、予想実売価格は2万円台前半。

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