Chaintechから一風変わったマザーボードが「CT-6OJV3」登場した。ATXフォームファクタのi815EPマザーボードという点は他社製とあまり変わらないが、なかなかおもしろい特徴のある製品である。
なんといっても、特別なオプションなしにアナログ5.1チャンネル出力が可能というのは最近のサラウンドブーム向け。バックパネル部分の音声端子はライン出力×1、ライン入力×1、マイク入力×1とありきたりだが、CMedia製サウンドチップ“CM8738”の近くにある音声出力端子から、センター+サブウーファ出力と、リア出力端子をブラケットに引き出すという仕様は極めて斬新だ。
サウンドチップ“CM8738”と、音声出力ピン(右手奥)。詳細は不明だが、手前には“SPDIF”と書かれた、なにやら気になるピンの姿も… |
これが専用ブラケット。ここからセンター+サブウーファと、リアの両出力を出す |
また、同社製i815マザーボード「CT-6OJV」と同じ基板を採用せず、i815EPマザーボード用に作り直したため、一般的なi815系マザーボードではVGA用の配線となってしまうシリアルポート(COM2)を、そのまま利用できるようになっている。バックパネル部がいたってノーマルな構成になっているi815EPマザーボードというのは珍しい。
さらに、基板にはDualBIOS/TwinBIOS? とも思えるランドパターンが残されている。BIOS保護機構を搭載したバリエーションモデルが登場する可能性もあるようだ。
拡張スロットはAGP×1、PCI×6、CNR×1。基板上のFDD用ケーブルインターフェイスがAGPスロットの近くにあるため、取り回しはやや苦労しそうだ。DIMMスロットは3本。FSB設定は66~150MHzまで1MHz単位で可能。
価格はOVERTOPとコムサテライト1号店で1万3800円。なかなか個性的な逸品と言える。ツボにはまる人もけっこういるのではないだろうか。
【取材協力】